うつぶす 意味
- 【俯す】
※一※ (動サ五[四])
(1)顔を下にして腹ばいになる。うつぶせになる。
「大地に―・す」
(2)頭を下に向ける。うつむく。
「ふしめになりて,―・したる/源氏(若紫)」
※二※ (動サ下二)
⇒うつぶせる
- つぶす 【潰す】 (1)立体物に力を加えて,厚み・高さをなくしてひらたくし,本来の形をくずす。押しつぶす。 「マッチ箱を手で―・す」「しらみを―・す」 (2)立体物に力を加えて細かくする。 「大豆を―・して粉にする」 (3)体の器官の機能をそこなう。役に立たなくする。 「喉(ノド)を―・す」「目を―・す」 (4)組織や団体の活動を継続できなくさせる。また,財産をつかいはたす。 「会社を
- いつぶす 【鋳潰す】 金属製品を溶かして,地金にする。 「梵鐘(ボンシヨウ)まで―・して大砲をつくる」 ‖可能‖ いつぶせる
- おしつぶす 【押し潰す・圧し潰す】 (1)押してつぶす。 「ボール箱を―・す」 (2)(比喩的に)大きな力で壊す。 「戦争が少年の夢を―・した」 ‖可能‖ おしつぶせる
- かみつぶす 【噛み潰す】 (1)歯でかんでつぶす。 「苦虫を―・したような顔」 (2)あくびや笑いなどを,歯をくいしばって出ないようにする。かみころす。 「あくびを―・す」 ‖可能‖ かみつぶせる
- くいつぶす 【食い潰す】 (1)働かずに暮らして,財産をすっかり使い果たす。くいたおす。 「身代を―・す」 (2)かみつぶす。 「然(サ)う苦虫を―・してゐずと,些(チツ)と此方(コツチ)を向いてのろけ給へ/浮雲(四迷)」
- すりつぶす 【磨り潰す・擂り潰す】 すって細かく砕く。すって形をなくす。 「ニンニクを―・す」 ‖可能‖ すりつぶせる
- とりつぶす 【取り潰す】 〔「とり」は接頭語〕 (1)組織などをなくす。つぶす。 (2)「取り潰し」を行う。 「主家が―・される」 ‖可能‖ とりつぶせる
- ぬりつぶす 【塗り潰す】 (1)下地の見えないように,すきまなく塗る。 「墨でべったりと文字を―・す」 (2)物事をおおいかくす。 「不真面目という疑念を―・すために/明暗(漱石)」 ‖可能‖ ぬりつぶせる
- のみつぶす 【飲(み)潰す・呑み潰す】 酒が好きで,酒代で財産をすっかりなくしてしまう。 「身代を―・す」
- のりつぶす 【乗り潰す】 自転車・自動車や馬などを,使えなくなるまで乗る。
- ふみつぶす 【踏み潰す】 (1)足で踏んでつぶす。 「卵を―・す」 (2)人の面目を傷つける。 「よくもおれの顔を―・したな」 (3)敵を滅ぼす。 「信長を―・しなさるべきとて,尾州へ発向あり/甲陽軍鑑(品三三)」 ‖可能‖ ふみつぶせる
- ぶっつぶす 【打っ潰す】 勢いよくつぶす。また,「つぶす」の乱暴な言い方。 「こんな小屋は―・せ」 ‖可能‖ ぶっつぶせる
- もみつぶす 【揉み潰す】 (1)もんでつぶす。 「実を―・す」 (2)力ずくでつぶす。 「敵の軍勢を―・す」 (3)強引にもみ消す。 「事件を―・す」 ‖可能‖ もみつぶせる
- もりつぶす 【盛り潰す】 酒をどんどん飲ませて,酔いつぶれさせる。 「しめし合て酒肴下では下人―・し/浄瑠璃・万年草(中)」
- よいつぶす 【酔い潰す】 酒に酔わせて正体をなくさせる。泥酔させる。 「酒で―・される」