いとおしい 意味
- 【愛おしい】
(1)かわいく,大事に思うさま。いとしい。かわいらしい。
「年をとってからの子なのでよけいに―・い」
(2)気の毒だ。かわいそうだ。不便だ。
「両親に死なれてなんとも―・い子たち」「―・しの有様やと亡骸(ナキガラ)に抱付き/浄瑠璃・忠臣蔵」
(3)困ったことである。苦痛に感ぜられる。
「我がわづかに知れる方の事を,残なく見せつくさむ,と思へるこそ―・しけれ/源氏(帚木)」
〔語源は「いたわしい」の母音交替形。一説に,動詞「いとう(厭)」の形容詞化とも。心を痛めるさまを表すのが原義。自己に対しては(3),他者に対しては(1)(2)の意となる〕
﹛派生﹜——が・る(動ラ五[四])——げ(形動)——さ(名)
- いとおしむ 【愛おしむ】 (1)愛着を感じて,大切にする。 「過ぎゆく青春を―・む」 (2)深い愛情をもってかわいがる。 「わが子を―・む」 (3)気の毒に思う。かわいそうに思う。ふびんに思う。 「残された子を―・む」
- いとおし・い イトホシイ [4] 【愛おしい】 (形) [文] シク いとほ・し (1) かわいく,大事に思うさま。いとしい。かわいらしい。「年をとってからの子なのでよけいに―・い」 (2) 気の毒だ。かわいそうだ。不便だ。「両親に死なれてなんとも―・い子たち」「―・しの有様やと亡骸(ナキガラ)に抱付き/浄瑠璃・忠臣蔵」 (3) 困ったことである。苦痛に感ぜられる。「我がわづかに知れる方の
- いとおし・む イトホシ― [4] 【愛おしむ】 (動マ五 [四] ) (1) 愛着を感じて,大切にする。「過ぎゆく青春を―・む」 (2) 深い愛情をもってかわいがる。「わが子を―・む」 (3) 気の毒に思う。かわいそうに思う。ふびんに思う。「残された子を―・む」
- いとおしがる 愛しむ; 恋慕する; 想う; 恋する; 愛しがる; 愛寵する; 傾慕する; 慕う; 愛する; 恋着する; 愛す; 愛おしむ; ほれ込む; 恋愛する; 恋慕う; 恋いしたう; 好く; 思う; 愛慕する; 恋い慕う; いとおしむ; 愛好する; 寵愛する; 好む
- とおどおしい 【遠遠しい】 〔古くは「とほとほし」〕 (1)いたって疎遠である。 「縁家親類の間も―・くなつて/自然と人生(蘆花)」 (2)非常に遠い。 「―・し高志(コシ)の国に/古事記(上)」
- ふしいとおり 【節糸織(り)】 節糸を用いた絹織物。無地や縞物などがある。節織り。
- とおし 【遠し】 ⇒とおい ; 【通し】 〔動詞「通す」の連用形から〕 (1)一連のものが始めから終わりまで続いていること。また,あるまとまりで続いていること。 「忠臣蔵を―で見る」「宝くじを―で買う」 (2)始めから終わりまで。 「お客様が―十人位ゐござりまして/細君(逍遥)」 (3)「お通し」に同じ。 (4)「通し馬」「通し駕籠」の略。 「殊にそちは―ぢやげな/浄瑠璃・丹波与
- おしい 【惜しい】 (1)貴重で失いたくない。価値のあるものをむだにしたくない。 「命が―・い」「時間が―・い」「埋もれさせておくのは―・い人物」 (2)あと一息のところで物事が成就せず残念だ。ほんの少し欠けたところがあって物足りない。 「―・くも敗れた」「いい人なのに気の弱いのが―・い」 (3)心残りだ。いつまでも未練が残る。 「このまま別れてしまうのは―・い」「寝るのが―・いような名月
- あとおし 【後押し】 (1)あとから押すこと。また,その人。 「車の―」 (2)助力すること。また,その人。後援。 「財界が―する企画」
- おしとおす 【押(し)通す】 (考え方や態度などを)最後まで変えずに貫く。 「一生,頑固者で―・した」「無理を―・す」 ‖可能‖ おしとおせる
- おし-とお・す ―トホス [3] 【押(し)通す】 (動サ五 [四] ) (考え方や態度などを)最後まで変えずに貫く。「一生,頑固者で―・した」「無理を―・す」 [可能] おしとおせる
- おとおし 【御通し】 酒の肴(サカナ)として最初に出す簡単な料理。突き出し。通し物。先付け。
- おみとおし 【御見通し】 他人の考えや思いをよく見抜いていること。 「何でも―だ」
- お-とおし ―トホシ [0] 【御通し】 酒の肴(サカナ)として最初に出す簡単な料理。突き出し。通し物。先付け。
- お-みとおし ―ミトホシ [0] 【御見通し】 他人の考えや思いをよく見抜いていること。「何でも―だ」
例文
- 君のことがいとおしい
- 甲斐曰く「いとおしい奴」。
- そうした、いとおしいミーナをイメージして書かれたのがこの名曲である。
- 男の純情、そして軽薄さの象徴であった欽也にもやさしい感情が芽生え、初めて朱美をいとおしいと思った。