うらぶれる 意味
- 〔「うら」は「心」の意〕
(1)落ちぶれて,みじめな様子になる。
「―・れた姿」
(2)悲しみに沈む。
「秋山のもみちあはれと―・れて入りにし妹は待てど来まさず/万葉 1409」
- ぶれる ゆれ動く。また,カメラを動かしたために写真がぼけて写る。 「車の窓から撮ったので―・れてしまった」
- うらぶみ 【占文】 占いの結果を記した文書。せんもん。 「吉平が自筆の―の裏に書かれたる御記/徒然 163」
- あぶれる 【溢れる】 〔「あふれる」と同源〕 (1)「あふれる」に同じ。 「カワガ―・レタ/ヘボン」 (2)所定の人数からはみ出す。希望者が多くて仕事を得ることができないでいる。 「仕事に―・れる」 (3)狩猟や釣りで,獲物を得ることに失敗する。 (4)余計者になる。落ちぶれる。 「また見苦しきさまにて世に―・れむも/源氏(東屋)」
- おちぶれる 【零落れる・落魄れる】 以前の身分や財産を失い,みじめなありさまになる。零落(レイラク)する。 「―・れて今は見る影もない」
- かぶれる 【気触れる】 (1)漆・薬品などの刺激で,皮膚に炎症や発疹が生じる。 「漆に―・れる」「春の野やいづれの草に―・れけん(羽紅)/続猿蓑」 (2)影響を強く受けて,その風(フウ)に染まる。普通,批判的な意で用いる語。 「西洋文化に―・れる」
- くたぶれる 【草臥れる】 「くたびれる」の転。
- たわぶれる 【戯れる】 「たわむれる」に同じ。 「花に―・れる」「人に―・れ物に争ひ一度は恨み一度は喜ぶ/徒然 75」
- つぶれる 【潰れる】 (1)立体物に上からの力が加わって,厚み・高さがなくなり,ひらたくなる。 「雪の重さで家が―・れる」「かかとの―・れた靴」 (2)角(カド)がすり減って丸くなる。また,小さくなる。 「刃が―・れる」「やすりの目が―・れる」 (3)体の器官の機能が失われる。 「大声を出し過ぎて声が―・れてしまった」 (4)組織や団体が活動を継続できなくなる。 「不況で会社が―・れる」
- まぶれる 【塗れる】 「まみれる(塗)」に同じ。 「惣身屎に―・れ抱腹絶倒/西洋道中膝栗毛(魯文)」
- やぶれる 【破れる】 (1)紙・布などが裂けたり,穴があいたりする。やぶける。 「―・れたシャツ」 (2)(固いものが)傷がついてこわれる。また,砕ける。 「血管が―・れる」 (3)安定していた状態が失われる。 「均衡が―・れる」 (4)事が成立しないで終わる。 「夢が―・れる」「恋に―・れる」 (5)傷を負う。 「―・れたる蛇を見て,薬をつけていやす/十訓 1」 〔「破る」に対す
- ゆさぶれる 【揺さぶれる】 ゆれ動く。ゆすぶれる。 「地震で家が大分―・れた」
- ゆすぶれる 【揺すぶれる】 「揺さぶれる」に同じ。 「その―・れてゐる穂の先に/首が落ちた話(竜之介)」
- 揺さぶれる ゆさぶれる ◎ ゆれ動く。ゆすぶれる。 「地震で家が大分―・れた」
- 揺すぶれる ゆすぶれる ◎ 「揺さぶれる」に同じ。 「その―・れてゐる穂の先に/首が落ちた話(竜之介)」
- 落ちぶれる 零落れる; 落魄れる; 押し離される; おし流される; 没落する; 衰える; 進路からそれる; しょんぼりする