きき 意味
- 【聞き・聴き】
(1)聞くこと。また,聞こえる音。
「百鳥(モモトリ)の来居て鳴く声春されば―のかなしも/万葉 4089」
(2)聞こえ。風聞。評判。
「誉れを愛するは,人の―をよろこぶなり/徒然 38」
(3)(「利き」とも書く)酒・茶などの味を試みること。鑑定。
「―酒」
(4)香道で,香りを識別すること。また,その結果。
- 【窺基】
(632-682) 中国,唐代の法相宗の大成者。長安の人。姓は尉遅(ウツチ),字(アザナ)は洪道。号は慈恩大師。玄奘(ゲンジヨウ)の弟子。659年玄奘とともに「成唯識論」の漢訳を完成した。
- 【忌諱】
忌み嫌うこと。おそれはばかること。きい。
――に触・れる
目上の人の忌み嫌うことを言ったりしたりして,その人の機嫌を損なう。
- 【既記】
すでに書いたこと。
- 【危機】
(1)危険な時期。きわめてあぶない状態。
「―を脱する」「―が迫る」
(2)既存の社会体制・価値観などが崩壊しようとする,時代の転換期。
「現代は―の時代だ」「―意識」
- 【奇奇】
非常に不思議なさま。
「―怪々」
- 【利き・効き】
(1)効果が現れること。効能。ききめ。
「薬の―が遅い」
(2)他の語と複合して,そのはたらきのすぐれている意を表す。《利》「―腕」「左―」「腕―」
- あきき 【秋葱】 秋のネギ。二本の茎が並んで薄皮に包まれていることから,「ふたごもり」と続けて用いる。 「―のいや双納(フタゴモリ)を思ふべし/日本書紀(仁賢訓)」 →き(葱)
- あじ-きき アヂ― [0] 【味利き】 酒などの味を試し,そのよしあしを判定すること。また,その人。
- いきき 【行(き)来】 「ゆきき」に同じ。 「道路を―する車」
- うで-きき [0] [4] 【腕利き】 能力や技術のすぐれていること。また,その人。「―の職人」
- えきき 【疫鬼】 疫病を流行させると考えられた悪神。疫病神。 「我已に―に魂を奪はれ/太平記 23」 ; 【腋気】 わきの下より悪臭ある汗を分泌する病気。わきが。腋臭。
- かお-きき カホ― [0] [4] 【顔利き】 ある方面でよく知られていて勢力がある人。「町内の―」
- ききて 【利(き)手】 「利き腕(ウデ)」に同じ。 ; 【聞(き)手・聴(き)手】 話を聞く方の人。 ⇔話し手
- ききめ 【利(き)目・効(き)目】 ある物の作用によって現れる効果。きいたしるし。効能。 「―の早い薬」「忠告しても―がない」
- ききも 【聞(き)喪】 「聞き忌み」に同じ。
- ききょ 【跪居】 作法の一。両膝をついてつま先を立て,かかとの上に尻を置く姿勢。 「御前に―する」 ; 【箕踞】 両足を投げ出して座ること。その形が箕(ミ)に似ているのでいう。 ; 【起居】 立ったり,座ったりすること。転じて,日常の生活。 「―をともにする」 ; 【寄居】 他人の家に身を寄せること。寄寓(キグウ)。寄食。 「親類の家に―する」
- ききん 【飢饉・饑饉】 (1)農作物が極度に不作で,食物が不足すること。 「天明の―」 (2)必要なものが極度に不足すること。 「水―」 ; 【基金】 (1)ある事業・計画のために積み立てておく資金。 (2)財団法人・特殊法人などの基礎となる資金。 「育英事業の―」 (3)地方公共団体が特定の目的のために維持する不動産・有価証券・預金などの財産。基本財産。
- きき-あし [0] 【利(き)足】 よく働き,力の出せる方の足。「―で踏み切る」「―でボールを蹴る」
- きき-いみ [0] 【聞(き)忌み】 遠方の親類の死を聞いて,忌みにこもること。聞き喪。
- きき-うで [0] 【利(き)腕】 よく働き,力の出る方の腕。ききて。
- きき-かた [0] 【聞(き)方・聴(き)方】 (1) 聞く方法。聞く態度。「―が悪い」 (2) 国語教育の一分野。話を聞いて正しく理解するための訓練。 (3) 聞く側の人。ききて。「―にまわる」 (4) 連句などの味わい方。「師,―宜しといへり/三冊子」
例文
- よくもまあそんな口のきき方ができるな。
- この部屋クーラーききすぎじゃないの。
- 彼は「一つ私の願いをきき入れてください。
- あんな奴とはもう二度と口をききたくない。
- その道路は現在の交通量をさばききれない。
- お病気とおききしてご連絡しました。
- 私に対する彼の口のきき方が気に入りません。
- 私によくもそんな口のきき方ができるものだ。
- 彼女は、めったに人と口をききませんでした。
- 彼女の私達への口のきき方は疑い深げだった。