きすてる 意味
- 【着捨てる・着棄てる】
(1)脱いだ衣服をかたづけないでそのままにしておく。脱ぎ捨てる。
「―・てたままの着物」
(2)衣服をいたむまで着て,つくろわずに捨てる。
- かきすてる 【書(き)捨てる】 (1)無雑作に書く。書きなぐる。 「次から次へと―・てる」 (2)書いてそのまま放っておく。[ヘボン(三版)]
- ききすてる 【聞(き)捨てる】 聞いても問題にせずほうっておく。聞き流す。 「妻の言葉を―・てて,三吉は出て行つた/家(藤村)」
- はきすてる 【履(き)捨てる】 (1)履物・靴下などを傷むまで履いて捨てる。 「―・てた草履」 (2)履物を乱雑に脱いだままにしておく。 「玄関に―・てられた履物」 ; 【吐き捨てる】 吐き出して捨てる。 「ガムを―・てる」「―・てるように言う」 ; 【掃(き)捨てる】 掃いて捨てる。 「落ち葉を―・てる」
- やきすてる 【焼(き)捨てる】 焼いて捨てる。焼却する。 「不要書類を―・てる」
- 吐きすてる 吐く; 喀痰する; 吐きだす; 吐き散らす; 唾する; 吐捨てる; 吐き出す; 吐き捨てる; 吐きちらす; 吐散らす; 吐出す
- 書きすてる 殴書する; 書き殴る; 書捨てる; なぐり書きする; 書散らす; 書き散す; 書き散らす; 走り書きする; 書殴る; 書散す; 殴り書きする; 走書する; 走書きする; 書きなぐる; 殴書きする; 書き捨てる
- 聞きすてる 差しおく; さし置く; 度外視する; 抛る; 聞きすごす; 聞過す; 差し置く; 聞過ごす; 聞き流す; 聞流す; 聞き過ごす; 放って置く; 聞き捨てる; 黙殺する; ほうる; 無みする; 捨て置く; 聞きながす; 無視する; 差措く; 聞き過す; 聞捨てる; 差し措く; 差置く; 放っておく
- きすて 【着捨て】 〔「きずて」とも〕 衣服を着られるだけ着て捨てること。また,その衣服。
- すてる 【捨てる・棄てる】 (1)不用なものとして自分の手元から離す。自分から手離す。 ⇔拾う 「ごみを―・てる」「武器を―・てる」 (2)愛情をかけていたものとの関係を断ち切る。 「恋人を―・てる」「故国を―・てる」 (3)関係・関心・執着などを断ち,顧みることをやめる。 「疑いを―・てる」「名を―・てる」「勝負を―・てる」 (4)そのままに放置する。ほうっておく。 「突いた手に畳
- かきすて 【書(き)捨て】 〔「かきずて」とも〕 書きすてること。また,そのもの。 「―の反古(ホゴ)」 ; 【掻き捨て】 恥をかいても気にかけず平気なこと。 「旅の恥は―」
- はきすて 【履(き)捨て】 履物を履き古してそのまま捨てること。また,一度履いて捨ててしまうこと。
- いいすてる 【言(い)捨てる】 (1)返事は聞かなくてもいいかのように言うだけ言ってしまう。言い放つ。 「憎々しげに―・てて立ち去る」 (2)慎重に用意せずに言う。何気なく言う。 「ただいかに―・てたることくさも,皆いみじく聞ゆるにや/徒然 14」 (3)連歌・俳諧で,句を読み,記録しないでおく。
- うちすてる 【打(ち)捨てる】 (1)「捨てる」を強めた言い方。 「何もかも―・てて旅に出る」 (2)構わないでほうっておく。 「長い間―・てられたままの家」 (3)人を斬り捨てる。
- きりすてる 【切(り)捨てる・斬り捨てる】 (1)必要でない部分を切って捨てる。 「大根のしっぽを―・てる」 (2)計算で,求める位に満たない端数を無視する。 ⇔切り上げる 「小数点以下は―・てる」 (3)ある基準以下のものを無視する。 「弱者を―・てる政策」 (4)人などを刀で切り,そのまま放っておく。切ってしまう。 「一刀のもとに―・てる」
- とりすてる 【取(り)捨てる】 取って捨てる。取り去る。取り除く。 「不要なものは―・てる」
例文
- 庭につまれた自分の本を焼きすてるように命じられたモンターグは、本ばかりか家そのものまで焼こうとした。