きもの 意味
- 【季物】
季節のもの。その季節に出まわる野菜・果物・魚など。
- 【木物】
生け花で,松・桜など木本花卉(カキ)の総称。
- 【着物】
(1)身に着るもの。衣服。
「―を着る」
(2)(洋服に対して)和服,特に長着をいう。
- あきもの 【商物】 商品。また,商売をすること。 「此度の―によき徳とるべき祥(サガ)になん/読本・雨月(菊花の約)」
- いきもの 【生き物】 (1)生きているもの。生物。狭義では,動物だけをさす。 (2)まるで生きているように自分で動くもの。 「相場は―だ」
- うきもの 【浮き物・浮き者】 (1)水の上に浮いている物。浮遊物。多く「憂きもの」とかけていう。 「流れゆく涙の川に―はおくらす人とおくれぬる身と/和泉式部集」 (2)(「浮き者」と書く)さすらいの身。流浪人。 「律師はかかる―になりぬれば/盛衰記 46」
- うわきもの 【浮気者】 (1)心の変わりやすい人。移り気な人。 (2)定まった異性以外の異性に心を移しやすい人。多情な人。
- えまきもの 【絵巻物】 巻子本の形式をとる絵画の一種。文章(詞書(コトバガキ))とそれに対応する絵が交互にかかれる。左手で繰り広げ右手で巻きながら鑑賞する。平安・鎌倉時代に盛んに制作された。内容は,経典を絵解きしたもの(「過去現在因果経」など),物語や日記を絵画化したもの(「源氏物語絵巻」「更級日記絵巻」など),説話や社寺の縁起あるいは高僧の伝記などを描いたもの(「信貴山縁起絵巻」「西行物語絵巻」など)
- おきもの 【置物】 (1)床の間や机の上などに,装飾のため据え置く物。 (2)形だけで実際には役に立たない人。 (3)神仏の前に置いて供える物。 「此より始めて厳瓮(イツヘ)の―有り/日本書紀(神武訓)」 (4)衣服につけて,飾りにする物。 「上着・唐衣には,花結び,ぬひもの,―,かねをのべ/たまきはる」
- おさきもの 【御先者】 人の手先に使われる者。また,人の先に立って騒ぐ軽率な人。 「燃木に火をさす―/滑稽本・浮世風呂 4」
- かきもの 【書(き)物】 (1)書いたもの。文書。 「簡単な―を配る」 (2)文章や字を書くこと。 「―に精を出す」「一日中―をしていた」
- かずきもの 【被物】 (1)〔「かつぎもの」とも〕 かぶっている物。衣被(キヌカズキ)。 「はやう―をとらさせられい/狂言・眉目吉」 (2)負担・損失となるもの。 「六匁に召したらば大きな―/浮世草子・禁短気」
- かぶきもの 【歌舞伎者】 (1)華美を好み,軽薄・異様な風体をする者。うわついた好色者。伊達(ダテ)者。 「むかしは博多小女郎と申して―ありける/浮世草子・一代男 5」 (2)踊り子。 「女の―を揃へて踊らせける/浮世草子・置土産 4」 (3)歌舞伎社会の人間。芝居者(シバイモノ)。
- かわきもの 【乾き物】 酒のつまみにするもののうち,鯣(スルメ)・ポテト-チップ・ナッツ類など,乾いた物の総称。
- ききもの 【利き者】 「利け者」に同じ。 「通俗三国志の―/歌舞伎・助六」 ; 【聞(き)物】 聞く価値のあるもの。 「今回の―」
- きもの-じらみ [4] 【着物虱】 コロモジラミの別名。
- ぐんきもの 【軍記物】 (1)江戸時代の小説の一種。合戦・戦乱を主な題材とし,興味本位に虚実とりまぜて書いたもの。「絵本太閤記」「通俗三国志」の類。 (2)「軍記物語」に同じ。
- さきもの 【先物】 (1)将来一定の時期に受け渡す条件で売買契約をした商品。 「―売買」 (2)「先限(サキギリ)」に同じ。 (3)将来性のあるもの。将来もてはやされるようになる可能性のあるもの。
例文
- 人はすべて死すべきものと承知している。
- 欧州への飛行には疲労がつきものである。
- その薬の効き目は驚くべきものだった。
- 彼の功績は特筆大書すべきものがある。
- 見るべきものがかなりたくさんあった。
- 悪魔にも当然与えるべきものは与えよ。
- その説明は決して満足すべきものではない。
- その老夫婦は息子をなきものとあきらめた。
- 戦争には悲惨と悲しみがつきものだ。
- 彼の手法は全く驚くべきものだった。