くだ・く 意味
読み方:
意味携帯版
- [2]
【砕く・摧く】
■一■ (動カ五[四])
(1)固まっているものを,打撃や圧力を加えて細かい破片にする。かたまりを細かくする。「氷を―・く」「土のかたまりを鍬(クワ)で―・く」
(2)勢い・熱意などを弱らせる。くじく。「敵の野望を―・く」「運に乗じて敵を―・く時/徒然 80」
(3)難解なものをわかりやすくする。「法律の条文を―・いて説明する」
(4)(「心をくだく」「身をくだく」などの形で)ある目的を達成するために力を尽くす。「肝胆を―・く」「心肝を―・く」
(「砕ける」に対する他動詞)
[可能] くだける
■二■ (動カ下二)
くだける
- うち-くだ・く [4] [0] 【打(ち)砕く】 (動カ五 [四] ) (1) 打ってくだく。こなごなにする。「石を―・く」「相手の自信を―・く」 (2) (多く「うちくだいて」の形で)わかりやすく細かく説明する。「―・いて話す」 [可能] うちくだける
- おもい-くだ・く オモヒ― 【思ひ砕く】 ■一■ (動カ四) あれこれと思案して気をもむ。「遂にかくかけとどめ奉り給へるものをなどとり集めて―・くに/源氏(柏木)」 ■二■ (動カ下二) 思い乱れる。「ちぢに―・くれど宣ふ人しなければ/宇津保(俊蔭)」
- かみ-くだ・く [4] [0] 【噛み砕く】 (動カ五 [四] ) (1) かたいものを噛んで細かくする。「豆の殻を―・く」 (2) (多くは「かみくだいて」の形で)難しいことをわかりやすくする。「やさしく―・いて説明する」 [可能] かみくだける
- くだり-ゆ・く [0] [4] 【下り行く】 (動カ五 [四] ) (1) 坂道などを下って行く。また,都から地方へ行く。「―・く山路の雲や里人の/為尹千首」 (2) 栄えていたものが衰えてゆく。「―・く運は誰が導きの薄命道/暗夜(一葉)」
- すり-くだ・く [0] [4] 【擂り砕く】 (動カ五 [四] ) すって細く砕く。すりつぶす。「錠剤を―・く」
- つき-くだ・く [4] 【搗き砕く】 (動カ五 [四] ) (穀物などを)ついて細かくする。
- くだ 【管】 (1)断面が円形で,中が空になっている細長いもの。普通,液体や気体を通すのに用いる。 「ゴムの―で水を吸い上げる」 (2)機(ハタ)を織るとき,緯(ヨコ)糸を巻きつける芯(シン)。 (3)糸繰り車のつむに差して,糸を巻きつける軸。 (4)「管の笛(フエ)」に同じ。 「吹き鳴せる―の音も/万葉 199」 ――を用いて天を窺(ウカガ)う 〔荘子(秋水)〕 細い管の穴から天
- くだ-くだ [1] (副) 長々とまとまりなく述べるさま。くどくど。「―(と)説明する」
- く (1)五十音図カ行第三段の仮名。軟口蓋破裂音の無声子音と後舌の狭母音とから成る音節。 (2)平仮名「く」は「久」の草体。片仮名「ク」は「久」の初二画。 ; 【口】 ※一※ ① (名) 〔仏〕 くち。また,言葉。 「―悪説」 →口業(クゴウ) ※二※ (接尾) 助数詞。 (1)人や動物などを数えるのに用いる。 「大きなる亀四―を売る/霊異記(上訓)」 (2)口のあいている
- く・く 【漏く】 (動カ四) (1) くぐる。間をくぐり抜ける。「春の野の繁み飛び―・くうぐひすの/万葉 3969」 (2) もれる。「我が手俣(タナマタ)より―・きし子そ/古事記(上)」
- く-く [1] [2] 【区区】 ■一■ (ト|タル) [文] 形動タリ (1) ばらばらでまとまりのないさま。まちまち。「―としてまとまりがない」「―たる議論の為め努力の働らきを妨げられ/鬼啾々(夢柳)」 (2) 小さくてとるに足りないさま。「―たる問題」 ■二■ (形動) [文] ナリ {■一■ (1) }に同じ。「議論―にして際限あることなく/文明論之概略(諭吉)」 ■三■ (名
- くだくだ 長々とまとまりなく述べるさま。くどくど。 「―(と)説明する」
- いくだ 【幾許】 (多く「いくだも」の形で下に打ち消しの語を伴う)いくら。いくほど。いくばく。 「さ寝し夜は―もあらず/万葉 135」
- おくだ 【奥田】 姓氏の一。
- かくだ 【角田】 宮城県南部,角田盆地にある市。近世,伊達氏の一門石川氏の城下町として発展。農業が中心。