たてる 意味
- 【建てる】
〔「立てる」と同源〕
(1)ある場所に建物・建造物を造る。
「郊外に家を―・てる」「公園に銅像を―・てる」
(2)新しい組織・国などを作り上げる。
「国を―・てる」
- 【点てる】
⇒立てる(5)(カ)
- いいたてる 【言(い)立てる】 (1)自説を強く主張する。 「絶対反対だと―・てる」 (2)一つ一つ列挙して言う。 「欠陥をこまごまと―・てる」 (3)口実にする。 「女は病気を―・てて/あめりか物語(荷風)」
- いたてる 【射立てる】 (1)相手に向けて盛んに矢を射る。 「敵に―・てられて敗走する」 (2)体に矢を突き立たせる。 「矢七つ八つ―・てられて,立ち死ににこそ死にけれ/平家 7」
- うちたてる 【打(ち)立てる】 しっかりと立てる。確立する。 「新しい法則を―・てる」
- うめたてる 【埋め立てる】 川・池・湖・海などを埋めて陸地にする。 「海岸を―・ててコンビナートを作る」
- おいたてる 【追(い)立てる】 (1)強制して立ち退かせる。 「店子(タナコ)を―・てる」 (2)その場から追って,他のことに向かわせる。また,せき立てる。 「勉強に―・てる」「スケジュールに―・てられる」
- おしたてる 【押(し)立てる】 (1)勢いよく立てる。 「大きな看板を―・てる」 (2)先頭に立てる。人目につくよう前面に出す。 「主将に―・てて決勝戦に臨む」 (3)激しく押す。押しまくる。 「土俵際まで―・てる」 (4)扉などをきっちり閉める。 「やをらいだきおろして,戸は―・てつ/源氏(花宴)」 (5)無理を通そうとする。 「さやうなる人の―・てての給はば,聞かではあらじ/落窪
- おったてる 【おっ立てる】 〔「おっ」は接頭語〕 「立てる」を強めていう語。 「でっかいビルを―・てた」 ; 【追っ立てる】 「おいたてる」の転。 「家賃滞納で借家から―・てられた」
- かいたてる 【買(い)立てる】 盛んに買う。むやみに買い入れる。 「投機筋が―・てている」
- かきたてる 【書(き)立てる】 (1)一つ一つ取り出して書き並べる。 「罪状を残らず―・てる」 (2)特に注意を引こうと,おおげさに書く。また,立派に書く。 「興味本位に―・てる」 ; 【掻き立てる】 (1)勢いよくかきまわしてまぜる。 「卵を―・てる」 (2)人の心を強く刺激して,その気持ちをわき立たせる。 「好奇心を―・てる」「不安を―・てる」 (3)灯心を掻き出し,灯火を明る
- かりたてる 【駆(り)立てる】 (1)(「狩り立てる」とも書く)動物などをつかまえるために,ひそんでいる所から追い立てる。 「猟犬が獲物を―・てる」 (2)人をうながして,そうしなければならないような気持ちや状態にさせる。 「国民を戦争に―・てる」「不安の念に―・てられる」
- くみたてる 【組(み)立てる】 いろいろな物を組み合わせて,一つの物を作りあげる。 「プラモデルを―・てる」「論理を―・てる」
- けたてる 【蹴立てる】 (1)勢いよく進んで後ろに,ほこり・波などをまいあがらせる。 「波を―・てて進む」 (2)その場を荒々しく立ち去る。 「やおら畳を―・てて帰り去りぬ/妾の半生涯(英子)」 (3)さかんに蹴る。 「四方へばつとむら雀,鷲の―・つる如くにて/浄瑠璃・栬狩」
- さしたてる 【差(し)立てる】 (1)発送する。 「得意先に初荷を―・てる」 (2)人を差し向ける。 「是非寄越してくれと誰かが仰有(オツシヤ)るもんだから取あへず―・てたんだ/婦系図(鏡花)」 (3)立てる。 「ハタヲ―・ツル/日葡」
- したてる 【仕立てる】 (1)作り上げる。特に,衣服を作る。他に依頼して作らせることにもいう。 「背広を―・てる」「新に―・てし己が衣類/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」 (2)技術などを身につけさせる。仕込む。養成する。 「大工に―・てる」 (3)特別に用意する。特に,乗り物などを特別の用にあてるため,用意する。 「使者を―・てる」「馬車を―・てる/社会百面相(魯庵)」 (4)もともとは違うもの
- したてる-ひめ 【下照姫】 (「したでるひめ」とも) 記紀神話の神。大国主神(オオクニヌシノカミ)の娘。天稚彦(アメワカヒコ)の妻。高姫(タカヒメ)。和歌の祖神とされる。
例文
- 彼は些細なことで腹をたてる傾向がある。
- 二つの谷に挟まれた平地に家をたてる。
- 次の質問をたてることから分析を始めよう。
- 彼女は生計をたてるため、一生懸命働いている。
- スープを飲むとき音をたてるな。
- 彼は怒るとよく大声をたてる。
- 計画をたてることと実行することとはまったく別だ。
- 計画をたてることとそれを実行する事は別問題です。
- 失敗した!もっと、余裕をもって計画たてるべきだった。
- 彼はすぐに腹をたてる。