つい 意味
- 【対】
※一※ ◎ (名)
(1)二つそろって一組となるもの。そろい。ペア。
「―になる」「―をなす」「―の着物」
(2)「対句(ツイク)」に同じ。
※二※ (接尾)
助数詞。
(1)二つそろって一組になっているものを数えるのに用いる。
「蝋燭(ロウソク)立て一―」
(2)衣服・調度などの一そろいを数えるのに用いる。
- 【終・竟】
※一※ (名)
(1)つまるところ。最後。はて。
「―のすみか」「―のたのみ所/源氏(帚木)」
(2)命の終わり。死ぬこと。
「―の煙」
→ついに
※二※ (副)
「ついぞ(終)」に同じ。
「先方でも,―音信をしないもんですから/婦系図(鏡花)」
――の煙(ケブリ)
火葬の煙。
「いかにせん―の末ならでたちのぼるべき道もなき身を/続拾遺(雑下)」
――のすみか
最後に落ち着く所。死ぬまで住む所。
「これがまあ―か雪五尺/七番日記」
――の道
あの世への道。死出の道。
「―昨日は過ぎぬ今日も又よもと思ふぞはかなかりける/続古今(哀傷)」
――の別れ
最後の別れ。死別。
「世の事として,―を逃れぬわざなめれど/源氏(椎本)」
- (1)そうする気持ちのないままに,そのことをしてしまうさま。思わず。うっかり。
「腹が立って―怒鳴ってしまった」
(2)そうしようという気持ちがありながら,しないでしまうさま。
「気の毒で―言いそびれる」「―忙しさにかまけまして」
(3)距離・時間などが非常に近いさま。すぐ。
「―そこまで出かけました」「―今し方」
→ついした
- 〔動詞「突く」の連用形「突き」の転〕
動詞に付いて,その動作を強めたり,瞬間的に行われる意を表したりする。
「―くぐる」「―ヒザマヅイテ/天草本平家 3」
- つい-つい [1] (副) 「つい」を重ねて意味を強めた語。「―言いそびれてしまった」
- ついつい 「つい」を重ねて意味を強めた語。 「―言いそびれてしまった」
- ついつい ① (副) 〔「ついと」の「つい」を重ねたもの〕 (多く「と」を伴って)まっすぐにつき出るさま。まっすぐに立つさま。 「長い霜柱の―と立つてゐるのが/多情多恨(紅葉)」
- あつい 【暑い】 〔「熱(アツ)い」と同源〕 気温が苦痛に感じられるほどに高い。 ⇔寒い 「今年の夏は特に―・い」「―・い盛り」「―・い地方」 ﹛派生﹜——が・る(動ラ五[四])——げ(形動)——さ(名) ; 【熱い】 〔「暑い」と同源〕 (1)(ア)温度が高くて,触れにくい状態だ。 ⇔冷たい 「―・い湯」「お茶は―・いのがいい」(イ)体温が高いように感じられる。 「熱が出て体
- いっ-つい [0] 【一対】 二個で一組となるもの。「好―」「―のひな人形」
- かん-つい クワン― [0] 【完遂】 「かんすい(完遂)」の誤読。
- きつい (1)すき間やゆとりがなくて,きゅうくつである。 「―・い靴」「スケジュールが―・い」「帯を―・くしめる」 (2)耐えられないほど激しい。苦痛なほど厳しい。 「―・い仕事」 (3)性格が強い。勝気だ。 「―・い性格」「―・い顔つき」 (4)刺激の度合が強い。 「―・い日ざし」「―・い酒」 (5)程度がはなはだしい。並々でない。 「風が―・い」「私も―・い鶉(ウズラ)好き/咄本
- けい-つい [1] 【頸椎】 脊椎動物の脊柱の最上部。頸部(ケイブ)の脊椎。七個の椎骨からなる。
- けつい 【欠位・闕位】 その地位につくべき人を欠くこと。また,欠員となっている地位。空位。 ; 【決意】 重大なことについて,とるべき行動や態度をはっきりきめること。また,そのきめた気持ち。 「―がゆらぐ」「固く―する」 ; 【欠遺・闕遺】 かけおちていること。不十分なこと。 「聖賢の聞へある人々にも―なきにはあらず/日本開化小史(卯吉)」
- けん-つい [0] 【鉗鎚】 (「鉗」は金属を挟むやっとこ,「鎚」はかなづち) 禅宗で,師僧が弟子を厳格に鍛練し,教導することをいう。
- げき-つい [0] 【撃墜】 (名)スル 敵の飛行機を撃ち落とすこと。「敵機を全機―する」「―王」
- こつい 〔近世上方語〕 ぶこつである。無粋である。 「―・い客のくせに/浄瑠璃・生玉心中(上)」
- ごつい (1)大きくごつごつしている。堅く丈夫そうである。 「―・い岩」「山男の―・い手」 (2)性格などが洗練されていず,ごつごつした感じだ。ぶこつだ。 「―・い男」 (3)程度がはなはだしいさま。 ﹛派生﹜——さ(名)
- さつい 【殺意】 人を殺そうとする意思。 「―を抱く」
- しっ-つい [0] 【失墜】 (名)スル (1) 名誉・信用を落とし失うこと。「権威を―する」 (2) 物を落としたりしてなくすこと。「地下文書の事,或ひは紛失し,或ひは―す/庭訓往来」 (3) 無駄な出費。損失。「ただ死ねば今迄の扶持方が―になるべい程に/雑兵物語」 (4) 不足。数え違い。「―なく返納したてまつる/浮世草子・永代蔵 1」
例文
- 実は私は彼について何も知れないのです。
- 私は君の将来について無関心でおれない。
- その車には新しいエンジンがついている。
- 私は日本人一般について言っているのだ。
- 新聞によると男はついに自白したそうだ。
- 父親は私の友人についてまで口に出した。
- 私はそのことについては何もできません。
- 私は彼女が貿易摩擦について話すと思う。
- 委員会は社会福祉について議論している。
- 結果についてはあまり心配していません。