つつ 意味
- 【鶺鴒】
セキレイの古名。
「あめ,―,千鳥/古事記(中)」
- 【伝つ】
伝える。
「神代より言ひ―・て来らく/万葉 894」
- 【筒】
(1)丸く細長く中がからになっているもの。くだ。管。
(2)銃身。砲身。
「―先」
(3)小銃。大砲。
「大―」「捧げ―」
(4)井戸がわ。井筒(イヅツ)。
(5)轂(コシキ)の異名。
(6)俵にさしこんで米や麦を出すために用いる,先をとがらせた竹。米さし。
(7)酒などを入れる竹筒。ささえ。
(8)和船で,帆柱の受け材。
→帆筒
- 〔完了の助動詞「つ」を重ねたものからといわれる。反復・継続を表すのが原義〕
動詞および動詞型活用の助動詞の連用形に接続する。
(1)動作・作用が継続して行われることを表す。現代語では「つつある」の形をとることが多い。
「目下調査し―あるいくつかの事件」「あらたまの年の緒長く住まひ―いまししものを/万葉 460」
(2)同時に行われる二つの動作を結びつける。(ア)一方の動作と同時に他の動作も行われることを表す。…ながら。
「富士を左に見―,東京に向かう」「国民の意向も反映させ―,政治を行うべきだ」「かくあるを見―,こぎゆくまにまに/土左」(イ)互いに無関係な,また相反する二つの動作・作用を結びつける。「にもかかわらず」の意。現代語では「つつも」の形をとることが多い。…ながらも。「無駄と知り―,神仏に頼る」「高めの球はあぶないと注意し―も,つい投げてしまった」「君が聞き―告げなくも憂し/万葉 4207」
(3)動作・作用が繰り返し行われることを表す。
「等身に薬師仏をつくりて,手あらひなどして,人まにみそかに入り―,…身をすてて額(ヌカ)をつき祈り申すほどに/更級」
(4)(和歌において,「つつ」止めの形で)詠嘆の意をこめて表す。
「山里は秋こそことにわびしけれ鹿の鳴く音(ネ)に目をさまし―/古今(秋上)」
(5)単純な接続を表す。
「て」とほとんど同義。「庭の千種(チクサ)露おもく,籬(マガキ)にたふれかかり―,外面(ソトモ)の小田も水こえて/平家(灌頂)」
- あつつ 〔熱いものに触れた時に発する声から〕 灸(キユウ)を幼児にいう語。 「―いや御めんだよ/人情本・娘節用」 ; 〔活用は四段か上二段か未詳〕 もだえ狂い,跳ね回る。 「其の人毒虫に刺されて,をめき,さけび,かなしび,のび,かがまり,―・ちて死にけり/塵袋」
- いし-つつ 【石槌】 柄頭(ツカガシラ)が石でできた頭槌(クブツチ)の剣か。一説に,石剣または槌の形をした石器の武器とも。「頭椎(クブツツ)い,―い持ち,撃ちてし止まむ/古事記(中)」
- いつつ 【五つ】 (1)ご。五個。物の数を数える時に使う。 (2)五歳。 (3)昔の時刻の名。今の午前と午後の八時頃。五つ時。
- うつつ 【打棄つ】 〔「打ち棄(ウ)つ」の転〕 うちすてる。 「騒く児どもを―・てては死には知らず/万葉 897」 ; 【現】 (1)(夢に対して)目がさめている状態。現実。 「夢か―か幻か」 (2)正常な心の状態。正気。本心。 「―にかえる」 (3)(「夢うつつ」の形で使われることから誤って)夢見心地。半覚醒。 「『…,お吸物が冷めます。』と言ふのを―に聞きながら/多情多恨(
- おき-つつ [0] 【置(き)筒】 つったり掛けたりせず,据え置いたまま用いる筒形の花器。
- おつつ 【現】 〔上代では「おつづ」〕 今。うつつ。 「いにしへゆ今の―に/万葉 3985」
- くぶ-つつ 【頭椎】 「かぶつちのたち(頭椎の大刀)」に同じ。「みつみつし,久米の子が―い石つつい持ち/古事記(中)」
- しつつ するとき
- たて-つつ [2] [0] 【立て銃】 軍隊で,兵士が直立不動の姿勢で身体の右脇に銃を立てて持つこと。また,その姿勢をとらせる際の号令。
- つつい 【筒井】 姓氏の一。 ; 【筒井】 筒状にまるく掘った井戸。
- つつお 【筒落】 「筒落米(ツツオゴメ)」の略。 「旦那の身上で一年に,千両・二千両は―でも有こと/浄瑠璃・淀鯉(上)」
- つつが 【恙】 病気などの災難。わずらい。 「敏子は何処と云ふて指示す程の―を覚ゆるにあらねど/蜃中楼(柳浪)」 →つつがない
- つつく 【突く】 〔「たたく」と同源か〕 (1)指先や棒で小刻みに何度も突く。 「赤ん坊のほっぺを―・く」「穴ヲ―・ク/ヘボン」 (2)注意や合図のために軽く突く。 「ひじで―・かれた」 (3)箸(ハシ)やくちばしで突くようにして食べる。 「すき焼きを―・く」「小鳥が木の実を―・く」 (4)弱みや欠点をことさら責め立てる。 「あまり細かいことを―・くのはよせ」 (5)ある行動をとる
- つつじ 【躑躅】 ツツジ科ツツジ属の植物の総称。常緑または落葉性の低木。山地に自生し,公園や庭園に広く栽植される。葉は互生。四,五月,枝先に先端が五裂した漏斗形の美しい花を一~数個つける。果実は蒴果。園芸品種が多い。ヤマツツジ・ミヤマキリシマ・サツキなど。﹝季﹞春。
- つつみ 【包み】 ※一※ ③ (名) (1)紙などで包んだもの。 「おみやげの―を開く」「紙―」 (2)物を包むために用いるもの。風呂敷など。 「―に,衣箱の,おもりかに古体なる,うちおきて,おし出でたり/源氏(末摘花)」 ※二※ (接尾) 助数詞。包んであるものを数えるのに用いる。 「一―ずつ配る」 ; 【堤】 姓氏の一。 ; 【堤】 〔「包むもの」の意〕 (1)池・
例文
- その病気の子供は日々よくなりつつある。
- 「春を待ちつつ」は漱石の小説だったね。
- この民族の起源は神秘につつまれている。
- 子どもたちは手に負えなくなりつつある。
- 私のビジネスは再び回復しつつあります。
- さまざまな種類の生物が絶滅しつつある。
- その国は高等教育社会に変わりつつある。
- 彼の会社での立場はまずくなりつつある。
- 冬の到来と共に日が短くなりつつある。
- 結婚生活の型は大いに変わりつつある。