てがる 意味
- 【手軽】
〔形容詞「てがるい」の語幹から〕
手間のかからないこと。楽に処理できること。また,そのさま。安直。
「持ち歩きに―な鞄(カバン)」「夕食は―にすませる」
﹛派生﹜——さ(名)
- てがるい 【手軽い】 (1)面倒な手数がかからず簡単だ。たやすい。 「―・く扱える機械」 (2)重大でない。たいしたことではない。 「貴下(アナタ)の御病気は其様(ソン)な―・いのではありません/外科室(鏡花)」 (3)機敏だ。手際がよい。 ⇔手重い 「景虎公―・き大将なれば/甲陽軍鑑(品三二)」 ﹛派生﹜——さ(名)
- がる 〔動詞五[四]段型活用〕 (1)形容詞,形容動詞および助動詞「たい」の語幹に付いて,そのように思う,そのように感じるの意を表す。 「うれし―・る」「かわい―・る」「あわれ―・る」「見た―・る」 (2)形容詞,形容動詞の語幹および一部の名詞に付いて,そのように振る舞う,そのようなふりをするの意を表す。ぶる。 「強―・る」「痛―・る」「得意―・る」「興(キヨウ)―・る」
- てがい 【手蓋】 武具の籠手(コテ)の異名。 「一の刀には―をつき/平家(六・長門本)」 ; 【手飼い】 自分の手で飼うこと。自宅・自邸で飼い養うこと。 「―の犬」
- てがき 【手書き・手描】 印刷などによらず手で書くこと。また,書いたもの。 「―の年賀状」
- てがさ 【手傘】 手に持って差すかさ。さしがさ。
- てがし 【手貸】 「手形貸付(テガタカシツケ)」の略。
- てがた 【手形】 (1)手を押し付けてついた,手の跡。また,てのひらに墨や朱を塗って紙や布に押した跡。 「白木の家具に―がつく」「関取の―」 (2)一定の金額を支払うことを委託または約束した有価証券。 →為替手形 →約束手形 (3)後日のための証として,てのひらに朱や墨を塗り,文面に押したもの。手印(シユイン)。 「母さまの―を据ゑて証書を渡し,百両の金を受け取り/読本・稲妻表紙」 (
- てがね 【手鉄・手金】 手錠(テジヨウ)。手鎖(テグサリ)。 「父(トト)が代はりに―を打たれ/浄瑠璃・夏祭」
- てがみ 【手紙】 (1)考え・用件などを記して送る文書。書簡。書状。 「―を出す」 (2)葉書に対して,封書。 (3)常に手元に置いて用いる紙。半切り紙。
- てがめ 【手瓶】 取っ手のついた瓶。
- てがら 【手柄】 (1)目覚ましい働き。腕前を発揮した成果。いさお。 「―をたてる」 (2)手並み。腕前。 「―の程みせん/平治(中・古活字本)」 (3)すぐれているところ。誇りとするところ。 「四季の草いろをの花の―を見せ/洒落本・通言総籬」 ; 【手絡】 日本髪で,髷(マゲ)の根元にかける飾りの布。絞り染めの縮緬(チリメン)が多い。
- てが-ぬま 【手賀沼】 千葉県北西部,利根川南岸にある沼。淡水魚に富む。江戸時代以来しばしば干拓が行われた。
- 善がる・良がる よがる ② (1)よいと思う。満足に思う。うれしがる。得意になる。悦に入る。 「滅多に高価なる洋服を被(カウム)り…以て―・りたがるしれものもありけり/当世書生気質(逍遥)」 (2)快感を声や表情に表す。 「―・るはず是は九州肥後の国/柳多留 49」
- 怖がる・恐がる こわがる ③ ある物や事をひどくおそれる。おびえる。 「犬を―・る」
- 跨がる・股がる またがる ③ (1)両足を開いて乗る。 「馬に―・る」 (2)一方から他方に至る。わたる。 「一都三県に―・るプロジェクト」「其の宮…北の方洛浜に―・れり/大慈恩寺三蔵法師伝(承徳点)」 〝可能〞 またがれる