どくだん 意味
- 【独断】
(1)他人の考えを聞かずに,自分一人の考えだけで物事を決めること。また,その判断。ひとりぎめ。
「―と偏見」「―で行う」「一心紛然として情義の間に迷ひ―すること能はず/花柳春話(純一郎)」
(2)調査・研究などで,自分独自の考えだけを正しいものとし,客観性を欠く結論になること。
「―に陥る」
- どくだん-てき [0] 【独断的】 (形動) 他人の意見を聞かず,自分だけの考えで物事を決めてゆくさま。「―な態度」「最初に考へた程此点に於て―な暴君ではなかつた/明暗(漱石)」
- どくだん-ろん [3] 【独断論】 (dogmatism) (哲) (1) 何らかの教説を積極的に言明する態度。 懐疑論 (2) (否定的な意味で)(ア)ある言説をその当否の吟味を欠いたまま真理として主張する態度。また,その言説。教条主義。(イ)カントが彼以前の形而上学を批判した用語。認識能力の権能や限界を批判することなしに理性の全能を信じる立場。
- どくだんてき 【独断的】 他人の意見を聞かず,自分だけの考えで物事を決めてゆくさま。 「―な態度」「最初に考へた程此点に於て―な暴君ではなかつた/明暗(漱石)」
- どくだんろん 【独断論】 〔dogmatism〕 〔哲〕 (1)何らかの教説を積極的に言明する態度。 ⇔懐疑論 (2)(否定的な意味で)(ア)ある言説をその当否の吟味を欠いたまま真理として主張する態度。また,その言説。教条主義。(イ)カントが彼以前の形而上学を批判した用語。認識能力の権能や限界を批判することなしに理性の全能を信じる立場。
- どくだんじょう 【独壇場】 〔「独擅場(ドクセンジヨウ)」の「擅」を「壇」と誤って生じた語〕 「独擅場(ドクセンジヨウ)」に同じ。 「この分野は彼の―だ」
- どくだんせんこう 【独断専行】 自分だけの考えで決めて,勝手に物事を行うこと。
- どくだん-せんこう ―カウ [0] 【独断専行】 (名)スル 自分だけの考えで決めて,勝手に物事を行うこと。
- くだん 【九段】 東京都千代田区西部の地名。九段坂上に靖国神社がある。 ; 【件】 〔「くだり(件)」の転。普通,「くだんの」の形で用いる〕 (1)前に述べたこと。くだり。 「―の用件で参上します」 (2)いつものこと。例のこと。 「―の大矢を打ちくはせ/保元(中)」 ――の如(ゴト)し 以上述べたとおりである。文書・証文の終わりなどに用いる。 「よって―」
- だん-どく [0] 【檀特】 カンナ科の多年草。インド原産。カンナの原種の一。江戸時代に渡来。丈が高く,花は紅色,まれに黄色で小さい。漢名,曇華(ドンゲ)。
- どく-だん [0] 【独断】 (名)スル (1) 他人の考えを聞かずに,自分一人の考えだけで物事を決めること。また,その判断。ひとりぎめ。「―と偏見」「―で行う」「一心紛然として情義の間に迷ひ―すること能はず/花柳春話(純一郎)」 (2) 調査・研究などで,自分独自の考えだけを正しいものとし,客観性を欠く結論になること。「―に陥る」
- つる-どくだみ [3] 【蔓蕺】 タデ科のつる性多年草。中国原産。日本の各地に野生化する。葉は卵状心臓形でドクダミに似る。秋,葉腋に白色の小花を円錐状に多数つける。根は塊状に肥厚し,漢方で何首烏(カシユウ)と呼んで,強壮・緩下剤などに用いる。
- どくだち 【毒断ち】 病気の際,病状に悪い物や薬効の妨げになる物をとらないこと。どくだて。[日葡]
- どくだみ 【蕺草】 ドクダミ科の多年草。平地の日陰に多い。全体に悪臭がある。茎は高さ20~40センチメートル。葉は先のとがった卵心形。六月頃,円柱状の花穂に黄色の小花をつけ,花穂の基部には白色で花弁状の苞葉が四個ある。全草に整腸・利尿・緩下・解毒などの薬効があり薬用とされる。十薬(ジユウヤク)。﹝季﹞夏。《―や真昼の闇に白十字/川端茅舎》
- おくだん 【臆断】 確実な根拠もなく,推測で判断すること。また,その判断。 「悉(コトゴト)く不正の者と―し/八十日間世界一周(忠之助)」
- かくだん 【格段】 程度や段階の差がはなはだしい・こと(さま)。かくべつ。とりわけ。 「―の進歩をとげる」「或―な相手が/三四郎(漱石)」
例文
- 独壇場(どくだんじょう)とは、思いのままに振舞えるひとり舞台のこと。
- 『独擅場』(どくせんじょう)のことを『独壇場』(どくだんじょう)と言うのは本来誤用であるがよく定着している。
- 独断主義(どくだんしゅぎ、独:Dogmatismus)とは、絶対的な明証性をもつとされる基本的原理(ドグマ)を根底におき、そこから世界の構造を明らかにしようとする主義である。