ぼん 意味
- 【凡】
平凡であること。すぐれ劣りのないこと。目立つ点のないこと。
⇔非凡
「人品礼儀の―ならざるに驚き/花柳春話(純一郎)」
- 【坊】
〔「ぼう(坊)」の転〕
(1)男児に対する愛称。坊や。坊ちゃん。主に関西地方で用いる。
(2)僧。坊さん。
「ただ今おはなし申しましたはこの―でござりますわいな/滑稽本・膝栗毛 7」
〔(1)は近世上方語では,古く男児・女児どちらにも用いた。「―か,よう来たなあ/浄瑠璃・壇浦兜軍記」〕
- 【盆】
(1)盂蘭盆(ウラボン)の略。﹝季﹞秋。
(2)盂蘭盆に供える供物,また布施。
――と正月が一緒に来たよう
非常に忙しいことのたとえ。また,幸運・吉事の重なることのたとえ。
- 【梵】
(1)
⇒ブラフマン
(2)梵天。
- 【盆】
(1)ふちが浅くて平たい,物を載せる器。
「―に載せて運ぶ」「―のように丸い月」
(2)「盆茣蓙(ゴザ){(1)}」のこと。また,転じて博打(バクチ)のこと。
(3)家。すまい。宿。
「おりや逝(イナ)うにも―はなし/浄瑠璃・新版歌祭文」
〔もと大皿や洗面用の平たい水鉢などをいう〕
――を敷(シ)・く
賭博(トバク)場を開く。
――を翻(ヒルガエ)す
雨が激しく降るさまをいう。盆を傾ける。
- ぼん-ぼん 【盆盆】 近世,江戸で,盆に子供が集まり歌をうたって各家々や辻をまわった民俗行事。「あれあれ,向ふから男の子が―をして来たよ/滑稽本・浮世風呂 4」
- ぼんぼん 【盆盆】 近世,江戸で,盆に子供が集まり歌をうたって各家々や辻をまわった民俗行事。 「あれあれ,向ふから男の子が―をして来たよ/滑稽本・浮世風呂 4」 ; ※一※ (副) (1)繰り返して破裂したり,当たったりして出る音を表す語。また,柱時計の鳴る音を表す語。 「砲弾が―(と)破裂した」「柱時計が―(と)鳴っている」 (2)その動作を激しく行うさま。活動が盛んなさま。 「小包
- あら-ぼん [0] [2] 【新盆】 「にいぼん(新盆)」に同じ。
- いき-ぼん [2] 【生き盆】 生き御霊
- いぼん 【違犯】 〔「ぼん」は呉音〕 「いはん(違犯)」に同じ。 「律は,…―を制する故に/沙石 2」
- い-ぼん ヰ― 【違犯】 (「ぼん」は呉音) 「いはん(違犯)」に同じ。「律は,…―を制する故に/沙石 2」
- うら-ぼん [0] [2] 【裏盆】 盂蘭盆(ウラボン)の終わり。一般に七月二〇日をいう地方が多いが,一六日・二四日・二七日,あるいは七月いっぱいをいい,また,盂蘭盆に入る前日(一二日)をいう所もある。
- おぼん 【御盆】 盂蘭盆会(ウラボンエ)のこと。 「―の帰省客」
- お-ぼん [2] 【御盆】 盂蘭盆会(ウラボンエ)のこと。「―の帰省客」
- かい-ぼん [0] 【海盆】 円形ないし楕円状などの形をした海底の窪地。特に,海嶺・海山列に囲まれたものを大洋海盆という。
- かく-ぼん [0] 【角盆】 四角な盆。 丸盆
- かし-ぼん クワシ― [2] 【菓子盆】 菓子を入れる,盆形の器。
- かな-ぼん [0] 【仮名本】 仮名書きの本。
- かぼん 【花盆】 花材・花鋏・小刀・花巾(カキン)(=布巾)などをとりあわせて載せる盆。
例文
- 暑さ続きでその植物はしぼんでしまった。
- その道路にはくぼんだ所がいくつかある。
- この事実はどんなぼんやり者にも明白だ。
- 彼はよくぼんやりして傘をわすれてくる。
- ジムは、いわゆるぼんやりした学生だ。
- 彼女はぼんやりと窓の外を眺めていた。
- 霧のため山の輪郭がぼんやりしていた。
- スープを入れるくぼんだお皿がありますか。
- 私は酒で頭がぼんやりしていました。
- 遠くにぼんやりした明かりが見えた。