丸かす・円かす 意味
読み方:
意味携帯版
- まろかす
(1)まるくする。まるめて一つにする。
「沈の箱に瑠璃の坏二つすゑて,おほきに―・しつつ入れ給へり/源氏(梅枝)」
(2)頭髪を剃(ソ)る。まるめる。[ヘボン(三版)]
- 丸かす まるかす 「まろかす(丸)」の転。 「雪ヲ―・ス/日葡」
- かす 【滓】 ※一※ ① (名) (1)液体の底にたまる沈殿物。液体をこしたあとに残る不純物。 (2)必要な部分を取ったあとに残るもの。くず。 (3)ねうちのないもの。ひどくつまらないもの。 「バーゲン-セールで―をつかまされた」「人間の―」 (4)花合わせで,一点ふだ。かすふだ。 ※二※ (接頭) 〔近世語〕 人を表す語に付いて,あなどりの気持ちやののしりの気持ちを表す。 「―
- かす-かす ■一■ [1] [0] (副)スル (1) (「と」を伴うこともある)食物の水気が乏しいさま。「―(と)していてまずい」 (2) どうにかこうにか。やっとのことで。「―,間に合った」 ■二■ [0] (形動) (1) {■一■ (1) }に同じ。「―の大根」 (2) かろうじて満たしているさま。「―で予選を通過した」「電車賃にさえ―だ」
- 円か まどか ① 〔古くは「まとか」とも〕 (1)まるくて欠けたところのないさま。 「―な月」 (2)穏やかなさま。円満なさま。欠けたところのないさま。 「―ナヒト/日葡」 ﹛派生﹜——さ(名)
- かすかす ※一※ ①◎ (副) (1)(「と」を伴うこともある)食物の水気が乏しいさま。 「―(と)していてまずい」 (2)どうにかこうにか。やっとのことで。 「―,間に合った」 ※二※ ◎ (形動) (1){※一※(1)}に同じ。 「―の大根」 (2)かろうじて満たしているさま。 「―で予選を通過した」「電車賃にさえ―だ」
- 梳かす・解かす とかす ② 〔「とかす(溶)」と同源〕 もつれていた毛に櫛を入れて整える。とく。 「髪を―・す」「頭を―・す」 〝可能〞 とかせる
- 生かす・活かす いかす ② (1)命を保たせる。生きていさせる。 ⇔殺す 「―・すも殺すもこちら次第」 (2)能力・性能などを十分に発揮させる。 ⇔殺す 「才能を―・す」「経験を―・す」 (3)活用する。 「余白を―・す」 (4)印刷物の校正で,一度消した字句を復活させる。 (5)生き返らせる。[日葡] 〝可能〞 いかせる
- 盪かす・蕩かす とらかす (1)溶解する。とかす。 「金は火に―・されうぞ/史記抄 7」 (2)惑わして本心を失わせる。また,心を和らげてうっとりさせる。とろかす。 「酒をたしみ,女におぼれ,夙夜に思ひを―・し,志をほしいままにして/保元(下・古活字本)」
- 脅かす・嚇かす おどかす ◎③ (1)びっくりさせる。おどろかす。 「うしろからわっと言って―・す」 (2)言葉や動作などで相手をこわがらせる。おどす。脅迫(キヨウハク)する。威嚇(イカク)する。 「試験がむつかしいと―・された」 〝可能〞 おどかせる
- 解かす・溶かす・融かす とかす ② (1)固形物を,熱を加えて液状にする。溶解する。 「氷を―・して水にする」「金属を―・して鋳型に流しこむ」 〔金属の場合は「熔かす」「鎔かす」とも書く〕 (2)固形物などを,液体の中に入れて液状にする。とく。溶解する。 「砂糖を水に―・す」 〝可能〞 とかせる
- 輝かす・耀かす・赫かす かがやかす ④ 〔近世初期まで「かかやかす」〕 (1)かがやくようにする。きらめかす。 「目を―・して話を聞く」 (2)威光・威力などを示す。 「母校の名誉を―・す」 (3)きらびやかにする。まぶしいほど立派にする。 「扇など,みめには,おどろおどろしく―・さで,よくなからぬさまにしたり/紫式部日記」
- あかす 【飽かす】 ※一※ (動サ五[四]) 〔下一段動詞「飽かせる」の五段化〕 (1)飽きさせる。 「人を―・さない」 (2)満足するまで十分使う。 「金に―・して建てた家」「暇に―・す」 ※二※ (動サ下二) ⇒あかせる ; 【明かす】 (1)隠されたものや秘密を明るみに出す。打ちあける。 「素性を―・す」「手品の種を―・す」 (2)夜を眠らずに過ごして朝を迎える。 「
- あげ-かす [0] 【揚げ滓】 揚げ物をしたあと油に残るかす。
- あま-かす [0] 【甘粕・甘糟】 固練りの甘酒。
- あら-かす [0] 【荒粕】 魚の頭・内臓などから作る肥料。