宇治の関白 意味
読み方:
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- うじのかんぱく
藤原頼通(ヨリミチ)の通称。
- 宇治の大君 うじのおおいぎみ 源氏物語の作中人物。宇治の八の宮の長女。薫を愛しながらその求愛を拒み,「総角(アゲマキ)」の巻で薫にみとられて死ぬ。宇治の姫君。八の宮の姫君。
- 宇治の橋姫 うじのはしひめ 〔「うじのはしびめ」とも〕 (1)宇治橋のたもとの橋姫神社にまつられているとされる伝説上の女性。橋を守る神といい,また巫子(ミコ)・遊女・愛人などの意味をこめて和歌に多く詠まれた。 (2)嵯峨天皇の代,嫉妬のために宇治川に身を投げ,鬼形(キギヨウ)と化して京中の人に害をなしたと伝えられる女性。「平家物語」「太平記」「橋姫物語」などにみえる。
- 宇治の網代の障子 うじのあじろのしょうじ 清涼殿の東の広庇(ヒロビサシ)の北にあった衝立(ツイタテ)。裏面に墨絵で宇治川の網代が描いてあった。 →荒海の障子(ソウジ)
- 宇治 うじ (1)京都府南部にある市。京都と奈良を結ぶ宇治川渡河点に位置し,古来交通の要地。近年,工業が発達。平等院鳳凰(ホウオウ)堂がある。宇治茶で有名。((歌枕))「我をまつらむ―の橋姫/古今(恋四)」 →宇治川 →宇治橋 →宇治山 (2)「宇治茶」の略。 (3)抹茶を使用した菓子・料理などに冠する名。 「―金時」
- 主関白 あるじかんぱく 主人がその家の中で絶対的な権力をもっていること。亭主関白。 「―と申す事の候へば,まづ飲み候べし/御伽草子・文正」
- 不治の なおらない
- 自治の 自立した
- 宇治丸 うじまる ② 京都府宇治市の特産である鰻鮨(ウナギズシ)の異名。また,かば焼きにもいう。うじのまる。
- 宇治山 うじやま 喜撰岳の古名。喜撰法師の住処の跡があると伝えられて有名。((歌枕))「我がいほは宮このたつみしかぞすむ世を―と人はいふなり/古今(雑下)」
- 宇治川 うじがわ 京都府南部を流れる川。水源は琵琶湖。上流は瀬田川,宇治市で宇治川となり木津川・桂川と合流して淀川となる。古来,網代(アジロ)・川霧・柴舟などとともに歌によまれた。((歌枕))
- 宇治橋 うじばし (1)京都府宇治市にあって宇治川に架かる橋。橋姫の伝説がある。((歌枕)) (2)三重県伊勢市の五十鈴(イスズ)川に架かって,伊勢神宮内宮の表参道に通じる橋。
- 宇治目 うじめ ②③ 江戸時代の量目の単位の一。二〇〇匁(約720グラム)を一斤(キン)としたもの。宇治で茶をはかるのに用いた。
- 宇治石 うじいし ② 京都府宇治市に産する濃緑色のかたい岩。茶臼(チヤウス)などを作る。
- 宇治茶 うじちゃ ② 京都府宇治市周辺から産出される茶。古来良質の茶として賞美される。