宇治目 意味
読み方:
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- うじめ ②③
江戸時代の量目の単位の一。二〇〇匁(約720グラム)を一斤(キン)としたもの。宇治で茶をはかるのに用いた。
- 宇治 うじ (1)京都府南部にある市。京都と奈良を結ぶ宇治川渡河点に位置し,古来交通の要地。近年,工業が発達。平等院鳳凰(ホウオウ)堂がある。宇治茶で有名。((歌枕))「我をまつらむ―の橋姫/古今(恋四)」 →宇治川 →宇治橋 →宇治山 (2)「宇治茶」の略。 (3)抹茶を使用した菓子・料理などに冠する名。 「―金時」
- 宇治丸 うじまる ② 京都府宇治市の特産である鰻鮨(ウナギズシ)の異名。また,かば焼きにもいう。うじのまる。
- 宇治山 うじやま 喜撰岳の古名。喜撰法師の住処の跡があると伝えられて有名。((歌枕))「我がいほは宮このたつみしかぞすむ世を―と人はいふなり/古今(雑下)」
- 宇治川 うじがわ 京都府南部を流れる川。水源は琵琶湖。上流は瀬田川,宇治市で宇治川となり木津川・桂川と合流して淀川となる。古来,網代(アジロ)・川霧・柴舟などとともに歌によまれた。((歌枕))
- 宇治橋 うじばし (1)京都府宇治市にあって宇治川に架かる橋。橋姫の伝説がある。((歌枕)) (2)三重県伊勢市の五十鈴(イスズ)川に架かって,伊勢神宮内宮の表参道に通じる橋。
- 宇治石 うじいし ② 京都府宇治市に産する濃緑色のかたい岩。茶臼(チヤウス)などを作る。
- 宇治茶 うじちゃ ② 京都府宇治市周辺から産出される茶。古来良質の茶として賞美される。
- 宇治の大君 うじのおおいぎみ 源氏物語の作中人物。宇治の八の宮の長女。薫を愛しながらその求愛を拒み,「総角(アゲマキ)」の巻で薫にみとられて死ぬ。宇治の姫君。八の宮の姫君。
- 宇治の橋姫 うじのはしひめ 〔「うじのはしびめ」とも〕 (1)宇治橋のたもとの橋姫神社にまつられているとされる伝説上の女性。橋を守る神といい,また巫子(ミコ)・遊女・愛人などの意味をこめて和歌に多く詠まれた。 (2)嵯峨天皇の代,嫉妬のために宇治川に身を投げ,鬼形(キギヨウ)と化して京中の人に害をなしたと伝えられる女性。「平家物語」「太平記」「橋姫物語」などにみえる。
- 宇治の関白 うじのかんぱく 藤原頼通(ヨリミチ)の通称。
- 宇治七園 うじしちえん 足利義満が指定した宇治の茶園。森・川下・朝日・祝(井)・奥の山・宇文字・琵琶(または上林(カンバヤシ))の七か所。宇治茶発展の基礎となった。
- 宇治人形 うじにんぎょう ③ 宇治の名物人形。茶の木を材料にして主として茶摘み女などを作る。刀法・彩色とも奈良人形に似ている。茶の木人形。
- 宇治加賀掾 うじかがのじょう (1635-1711) 上方(カミガタ)古浄瑠璃最後の太夫。嘉太夫(カダユウ)節の流祖。紀伊国の人。前名は宇治嘉太夫。謡曲・平曲などから曲節や題材を摂取して一派を開いた。近松門左衛門の作品を脚色して上演。のち,初世竹本義太夫と競演して敗れたが,義太夫節に対する影響は大きい。
- 宇治十帖 うじじゅうじょう 源氏物語五四帖のうちの最後の一〇帖。薫大将を主人公に山城国宇治を舞台とする。橋姫・椎本(シイガモト)・総角(アゲマキ)・早蕨(サワラビ)・宿木・東屋・浮舟・蜻蛉・手習・夢浮橋の一〇帖。
- 宇治山田 うじやまだ 三重県伊勢市の旧称。