懇志 意味
- こんし ①
(1)ねんごろな志。親切な志。厚志。
(2)〔仏〕 信徒が寺に銭・米などを差し上げること。また,そのもの。
- 懇希 こんき ① 真心から願うこと。 「是微臣の―する所なり/新聞雑誌 24」
- 懇命 こんめい ◎ 心のこもった仰せ。他人の命令を敬っていう。 「―を承る」
- 懇情 こんじょう ◎ 真心のこもった心遣い。親切な心。 「御―を賜る」 ; こんせい ◎ 「こんじょう(懇情)」に同じ。 「君の―を蒙り今更言語に述べがたく候/八十日間世界一周(忠之助)」
- 懇到 こんとう ◎ 丁寧で行き届いていること。懇切。 「親切―に教授しければ/妾の半生涯(英子)」
- 懇意 こんい ① (1)親しくしていること。遠慮のいらない間柄であること。また,そのさま。 「―な間柄」「―にしている人」 (2)親切な心。好意。 「御―の段忝う存じまする/歌舞伎・幼稚子敵討」
- 懇切さ 厚意; 労り; 気遣い; 慮り; 思いやり; 心配り; 気づかい; 配慮; 思い遣; 懇切; 深切; 心馳; 気遣; 新切; 思遣り; 思い遣り; 雅量; 厚情; 恩情; 思ん量り; 温情; 配意; 気配り; 親切; 心馳せ; 思遣; 考察; 他愛
- 懇懇 こんこん ◎ 真心のこもっているさま。丁寧に詳しく説くさま。 「道理を―と説き聞かせる」
- 懇切 こんせつ ◎① (1)非常に親切で,細かな点にも気を配る・こと(さま)。 「―丁寧に教える」「母の―な介抱から彼は救はれた/土(節)」 (2)真剣に心の底から願うこと。 「欣求の念―なり/私聚百因縁集」
- 懇書 こんしょ ① 誠意のこもった手紙。また,相手を敬ってその手紙をいう語。 「御―拝受いたしました」
例文
- また大谷家は、(本来は門徒からの懇志である)本願寺の財産も、その絶対的権力から私物視していた。