盈満の咎め 意味
読み方:
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- えいまんのとがめ
〔後漢書(折像伝)〕
あまりに満ち足りているときは,往々にして災いの生ずるおそれがあるということ。
- 盈満 えいまん ◎ 十分に満ち足りている・こと(さま)。[日葡]
- 咎め とがめ ③ (1)とがめること。非難。 「良心の―」 (2)処罰。罰。
- 咎める とがめる ③ 〔「咎」の動詞化〕 □一□(他動詞) (1)悪いこと・望ましくないこととして,注意したり責めたりする。なじる。非難する。 「他人の失敗を―・める」 (2)怪しく思って尋ねる。 「警官が通行人を―・める」 (3)囲碁・将棋で,相手の緩手や悪手に乗じて攻める。 (4)心をとめる。注意する。 「たたけどもたたけども―・むる人もなかりけり/平家 6」 □二□(自動詞)
- 心咎め こころとがめ ④ うしろめたい気持ち。
- 物咎め ものとがめ とがめだてすること。 「蟻通(アリドオシ)の明神とて―し給ふ御神の/謡曲・蟻通」
- 笠咎め かさとがめ 身分の高い人の前を笠をかぶったままで通り過ぎる無礼をとがめること。
- 言咎め こととがめ 言いとがめること。問責。 「人の見て―せぬ夢にだに止まず見えこそ/万葉 2958」
- 鐺咎め こじりとがめ ④ 武士が往来などで行き違うときに,刀の鐺のふれ合ったのを無礼だとして相手を咎めること。転じて,つまらぬ事でけんかすること。鐺当て。
- 鞘咎め さやとがめ 「鞘当(サヤア)て{(1)}」に同じ。 「―詞論(コトバロン)も絶えて静かなる時津浪/浮世草子・懐硯 1」
- 糸満の人 糸満の漁民; 漁民
- 糸満の漁民 糸満の人; 漁民
- 咎められる 叱られる
- 咎め立て とがめだて ◎ 必要以上に強くとがめること。 「失敗をことさらに―する」
- 聞き咎める ききとがめる ⑤ (1)人の話の誤りや問題点などに気づく。また,それに注意したり非難したりする。 「彼のひとりごとを―・めた刑事は…」 (2)聞いて心にとめる。 「なく鳥のねを―・めずぞ行きすぎにける/後撰(雑二)」
- 見咎める みとがめる ④◎ (1)見て怪しいと思い問いただす。 「だれにも―・められずに侵入する」 (2)見て,気づく。目にとめる。 「宮(ミヤ)が面色(オモモチ)の穏(ヤス)からぬを―・めて/金色夜叉(紅葉)」「左府―・めてしきりに感嘆のけしきありけり/著聞 3」