粕取り・糟取り 意味
読み方:
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- かすとり ◎
(1)酒粕を蒸留してとった焼酎。独特の香味がある。粕取り焼酎。
(2)米またはイモから急造した粗悪な密造酒。第二次大戦直後に盛行。
- 糟取り 粕取り
- 粕取り 糟取り
- 粕取り雑誌 かすとりざっし ⑤ 低劣な記事を主とした雑誌。粕取りを三合飲めば酔いつぶれることから三号でつぶれる雑誌の意という。
- 取り とり ※一※ ② (名) (1)取ること。また,取る人。多く他の語と複合して用いる。 「月給―」「相撲―」「借金―」 (2)寄席で,最後に出演する人。 「―をつとめる」 (3)(「どり」の形で)数量を表す語の下に付いて用いる。(ア)それだけの米の量を知行として受け取る武士をいう。 「五百石―」(イ)それだけの米の量をもって作る供え餅をいう。「五合―」(ウ)それだけの金額を給料とし
- 取り取り とりどり ②◎ それぞれ異なっている・こと(さま)。いろいろ。さまざま。てんで。副詞的にも用いる。 「色―に咲く」「各人が―の装いをこらす」「主人も老婆も―僕によくして呉れた/思出の記(蘆花)」
- 取り得・取り徳 とりどく ◎② 取れば取っただけその人の利益になること。
- 塵取り・芥取り ごみとり ③④ (1)ごみを取ること。また,その道具。ちりとり。 (2)「塵浚(ゴミサラ)い」に同じ。
- 湯取り・淦取り ゆとり (1)和船で,淦(アカ)をくみとる器。あかとり。あかとり杓。[和名抄] (2)入浴後,体のしめりをとるために着る着物。ゆかた。 (3)「湯取り飯」の略。
- 競取り・糶取り せどり ◎ 〔動詞「せどる」の連用形から〕 売買の仲介をして手数料を取ること。また,その人。
- 舵取り・楫取り かじとり ②③ (1)舵を操って船を一定の方向に進ませること。また,その人。操舵手。 (2)物事がうまく進行するように,指揮・誘導すること。また,その人。 「財界の―役」 (3)古代・中世に,荘園の年貢や公事物を運搬する船の責任者。近世においては航海の責任者としての役職名で,船頭につぐ重要な役職。
- 色取り取り いろとりどり ④ 色々な種類があるさま。色がさまざまであるさま。 「―の衣装」
- 隈取り・暈取り くまどり ◎④ (1)色をつけて,ある部分をきわ立たせること。 「目のまわりを―する」 (2)日本画で,墨や色をぼかして,遠近・高低・凹凸などを表すこと。暈染(ウンゼン)。 (3)歌舞伎で,超人的な英雄や敵役,神仏の化身,鬼畜などの役柄を誇張するために施す独特の化粧法。紅・藍・墨・黛赭(タイシヤ)などの顔料を用いて顔を彩色する。筋隈・剥身(ムキミ)隈・一本隈・公家荒(クゲアレ)・猿隈な
- に取り にとり 〔格助詞「に」に動詞「取る」の連用形「とり」の付いたもの〕 「にとって(連語)」に同じ。 「学生―勉学こそ第一義のものだ」
- 下取り したどり ◎ 売買のとき,買い手がすでに所有している古い品を売り手が引き取って,その評価額だけ新品の代金を割り引くこと。 「車を―に出す」
- 世取り よとり 家督を相続すること。また,その人。跡継ぎ。世継ぎ。 「千三百石の―/浄瑠璃・丹波与作(上)」