蛮社の獄 意味
- ばんしゃのごく
〔「蛮社」は「蛮学社中」の略〕
1839年,江戸幕府が渡辺崋山・高野長英らの蘭学者に加えた言論弾圧事件。モリソン号事件を契機とし,崋山は「慎機論」,長英は「夢物語」を書いて幕府の外国船撃攘策を批判。幕府は幕政批判のかどで,崋山を国元蟄居,長英を永牢とした。
→尚歯会
- 社の司 やしろのつかさ 神職。社司。
- 社の神 やしろのかみ 神社にまつる神。
- 文字の獄 もんじのごく 中国,清代の筆禍事件の総称。康煕・雍正・乾隆年間に満州族の清朝を批判する著述を厳しく弾圧,言論・学問を統制したが,考証学興隆の一因ともなった。
- 蛮的 ばん-てき [0] 【蛮的】 (形動)言動などが粗野で荒々しいさま。野蛮なさま。「―行為」
- 蛮族・蕃族 ばんぞく ① 未開の民族。野蛮人。
- 蛮絵・盤絵 ばんえ ◎ 動植物を丸く図案化した模様。袍(ホウ)や舞楽の装束などに用いた。名称については種々の説があるが,定説はない。
- 蛮族 蕃族
- 蛮習・蕃習 ばんしゅう ◎ 野蛮な風習。
- 蛮夷・蕃夷 ばんい ① 野蛮人。未開人。えびす。
- 蛮舶・蕃舶 ばんぱく ◎ 外国の船。蛮船。
- 蛮声 ばんせい ◎ 野蛮な声。下品で大きな声。
- 蛮行 ばんこう ◎ 野蛮な行為。乱暴で無作法な行為。
例文
- 蛮社の獄の際、崋山を断罪する根拠となる。
- 寛政異学の禁、蛮社の獄などの弾圧。
- 天保10年(1839年)、蛮社の獄が勃発。
- これが世に言う蛮社の獄である。
- 蛮社の獄で投獄された洋学者。
- 蛮社の獄の際、崋山・長英の入牢を聞き、自害する。
- 天保10年(グレゴリオ暦1839年6月24日) - 蛮社の獄。
- 天保10年(グレゴリオ暦1839年6月24日) - 蛮社の獄。
- 南町奉行として、「蛮社の獄」を始め様々な謀略事件を引き起こした。
- 蛮社の獄で収監された高野長英が、伝馬町牢屋敷の実情を記した「獄中記」。