あかし 意味
- 【明石】
(1)兵庫県南部,明石海峡に面する市。住宅地・工業地として発達。東経一三五度の日本標準時子午線が通過する。近世,小笠原氏一〇万石,のち松平氏の城下町。海浜は須磨とともに風光明媚をもって知られ,古来「明石潟」「明石の浦」「明石の泊(トマリ)」「明石の浜」「明石の湊(ミナト)」などと歌に詠まれた。((歌枕))「ほのぼのと―の浦の朝霧に島がくれゆく舟をしぞ思ふ/古今(羇旅)」
(2) ①
「明石縮(チヂミ)」の略。
(3)源氏物語の巻名。第一三帖。明石入道のもとに身を寄せた光源氏は,入道の娘と結ばれるが,召還の宣旨(センジ)を受けて,帰洛する。
- 【明石】
姓氏の一。
- 【証し】
確かであるというしるし。証拠。証明。
「愛の―」
――を立・てる
(潔白であることの)証明をする。
「身の―・てる」
- 【赤し】
⇒あかい
- 【明し】
(1)明るい。
「日月は―・しといへど/万葉 892」
(2)(心が)澄みきってけがれがない。偽りがない。朝廷に対する忠誠心をいう。
「―・き浄き直き誠の心を以て/続紀(文武天皇一宣命)」
- 【灯・明かし】
あかり。ともしび。特に,神仏にささげる灯明。
「み―」
- あかしお 【赤潮】 鞭毛(ベンモウ)藻(虫)やケイ藻などのプランクトンが水面近くで急激に繁殖したため,水の色が変わって見える現象。富栄養化した湖や内湾に多く発生する。しばしば魚介類に被害を与える。苦潮(ニガシオ)。厄水(ヤクミズ)。﹝季﹞夏。 →青潮 →水の華(ハナ)
- あかしか 【赤鹿】 大形のシカ。肩高1.2~1.4メートル。体色は赤褐色で,角は1メートル以上になり枝分かれする。ヨーロッパ・シベリア・中国の森林に分布。
- あかしじみ 【赤蜆】 シジミチョウ科のチョウ。開張約4センチメートル。はねは橙(ダイダイ)色で,前ばねの先端部と後ろばねの後端部が黒い。裏面には細い白色の横条がある。幼虫はクヌギ・コナラなどの葉を食べ,成虫は初夏に出現し,夕方樹上を飛ぶ。日本全土と東アジアに分布。
- あかしだま 【明石玉】 珊瑚珠(サンゴジユ)に模してつくった練り物。紅色の玉で,かんざしや装飾品にする。明石産。
- あかしで 【赤四手】 カバノキ科の落葉高木。高さ15メートルに達する。新芽は紅色を帯びる。葉は卵形。五月に単性の尾状花序をつける。材は硬く器具の柄などとし,またシイタケの栽培に用いる。四手の木。ソロノキ。コソネ。
- あかしぶね 【明石船】 近世,明石と大坂の間を往来して貨客輸送にあたった小型の乗合船。
- あかしぶみ 【証し書】 神仏に願を立てるとき,その趣意を書き記した文。願文(ガンモン)。
- あかしま 【暴】 「あからしま(暴)」に同じ。 「―に家にまかり帰る/日本書紀(雄略訓)」
- あかしやき 【明石焼】 明石市およびその付近で産する陶器。釉(ウワグスリ)は薄い茶色,また青色・なまこ色など。
- あかし-くら・す 【明かし暮らす】 (動サ四) 夜を明かし,日を暮らす。月日を送る。「涙にひぢて―・させたまへば/源氏(桐壺)」
- あかし-だま [0] 【明石玉】 珊瑚珠(サンゴジユ)に模してつくった練り物。紅色の玉で,かんざしや装飾品にする。明石産。
- あかし-ちぢみ [4] 【明石縮】 経(タテ)糸に生糸,緯(ヨコ)糸に縒(ヨ)りの強い練り糸を用いてしぼを織り出した夏用絹物。寛文年間(1661-1673)明石の人,堀将俊の創始という。明治以後,新潟十日町で改良され両しぼの高級透綾縮緬(スキヤチリメン)となった。明石織。明石。
- あかし-の-うえ ―ウヘ 【明石の上】 源氏物語の作中人物。明石入道の女(ムスメ)。明石で光源氏と契り,明石中宮を産む。明石君。冬の御方。
- あかし-の-せと 【明石の瀬戸】 明石海峡の古名。明石の門(ト)。((歌枕))「夜をこめて―を漕ぎ出ればはるかにおくるさを鹿の声/千載(秋下)」
- あかし-ぶね [4] 【明石船】 近世,明石と大坂の間を往来して貨客輸送にあたった小型の乗合船。
例文
- この人は光についてあかしするために来た。
- 彼女は秘密をあかしてくれなかった。
- ジョーは自分の身のあかしを立てた。
- あの臆病者の鼻をあかしてやった。
- ただ、光についてあかしするために来たのである。
- わたしたちは、知っていることを話し、見たことをあかししているのに、あなたがたは、わたしたちのあかしを受け入れません。
- わたしたちは、知っていることを話し、見たことをあかししているのに、あなたがたは、わたしたちのあかしを受け入れません。
- ヨルダンの向こうであなたと一緒にいたことがあり、そして、あなたがあかしをしておられたあのかたが、バプテスマを授けており、皆の者が、そのかたのところへ出かけています。
- 勝って アイツの鼻を あかしてやりたいんだ。