さに 意味
- 【さ丹】
〔「さ」は接頭語〕
赤い色。丹(ニ)。
「大和の宇陀の真赤土(マハニ)の―つかば/万葉 1376」
- さにわ 【さ庭】 (1)神おろしをして,神のお告げを聞く場所。斎場。 「―に居て,神の命を請ひき/古事記(中訓)」 (2)神のお告げを承る人。霊媒者。 「中臣烏賊津使主を喚(メ)して―とす/日本書紀(神功訓)」 (3)神楽(カグラ)で,和琴(ワゴン)を弾く人。
- とさに 【土佐煮】 (1)野菜やこんにゃくなどを削り節を加えて煮た煮物。かか煮。 (2)土佐醤油で煮た煮物。
- ひさに 【久に】 ひさしく。長らく。 →ひさ(久)
- ふさに ⇒ふさ(形動ナリ)
- まさに 【正に】 (1)ある事柄が成り立つことが動かしがたいさま。疑いもなく。確実に。 「金十万円―受領致しました」「―名案だ」「―一石二鳥だ」 (2)一つの事物をそれ以外にはないものとして特に取りたてるさま。ちょうど。ぴったり。 「彼こそが―適任だ」「あの姿は―彼だ」「悲劇から今―一年が経過した」 (3)(多く「将に」と書く)もう少しのところで物事が起こるさま。ちょうど今。 「―沈もうと
- 逆さに 逆に; 反対方向に; 間違った方向に; 後ろ向きに
- あさにけに 【朝に日に】 朝も昼も。いつも。あさなけに。 「―常に見れどもめづらし我(ア)が君/万葉 377」
- あさにじ 【朝虹】 朝に出る虹。大雨の前兆といわれる。﹝季﹞夏。
- あさに-けに 【朝に日に】 (副) 朝も昼も。いつも。あさなけに。「―常に見れどもめづらし我(ア)が君/万葉 377」
- ささにごり 【細濁り・小濁り】 水が少しにごること。
- ささにしき 【ササニシキ】 イネの栽培品種の一。米は良質で味もよい。東北地方が主産地。
- さにあらず 【然に非ず】 そうではない。 「図星だと思ったが―」
- さに-つらう ―ツラフ (枕詞) 赤く美しい意から,「君」「妹」「色」などにかかる。「―妹を思ふと/万葉 1911」
- つぶさに 【具に・備に】 (1)細かで詳しいさま。詳細に。 「事件の経過を―語る」 (2)ことごとく。もれなく。 「―辛苦を嘗(ナ)める/高野聖(鏡花)」
- とさにっき 【土左日記・土佐日記】 日記。一巻。紀貫之作。935年頃成立。任国土佐から京都まで五五日間の旅を記したもの。作者を女性に仮託する。仮名日記の最初の作品として重要。藤原定家・藤原為家の各書写本が著名。
例文
- まさに天罰覿面だとうちの母さんが言う。
- これこそまさに私の見たかったビデオだ。
- 人生で成功の道は勤勉と用心深さにある。
- これはそれを行うまさに最良の方法です。
- あまりの暑さに我々は長く歩けなかった。
- あの看護婦さんは患者にはまさに天使だ。
- この夏は36年ぶりの暑さになるようだ。
- 汽車はまさに駅を出発しようとしていた。
- 初めにそれを愛する烈しさにも関わらず。
- 彼の娘は美しさと上品さに恵まれていた。