ひとごと 意味
- 【人毎】
どの人もみな。だれもかも。
- 【人言】
他人の言葉。世間の評判。うわさ。
「この世には―繁し来む世にも逢はむ我が背子/万葉 541」
- 【人事・他人事】
自分に関係ない事。他人に関する事。たにんごと。
「―とすましてはいられない」「まるで―のような顔をしている」
――言えば影がさす
人のうわさをすると,ちょうどその場に当人が現れるものだ。うわさをすれば影がさす。
――言わば筵(ムシロ)敷け
人のうわさをするとその当人がやってくることが多いから,うわさをするときはその人をすわらせる席を用意するつもりでせよということ。
――でな・い
自分には関係ないと思ってのんきに考えていられない。やがて自分にもふりかかってくるの意。
- うげのひとごと 【宇下人言】 松平定信の自叙伝。一巻。1758年の誕生から93年の老中辞職直前までが記され,寛政の改革についての定信の政見・思想がうかがえる。題名は「定信」の二字を分解したもの。成立年未詳。
- ごとごと (1)堅く重い物が触れ合う音を表す語。 「天井で―(と)音がする」 (2)物が煮える音を表す語。 「―(と)里芋を煮る」
- ことごと 【異事】 別の事。他の事。 「あはれなる歌などもまじれるたぐひゆかし。誰も―おもほさず/源氏(絵合)」 ; 【悉】 〔「事事」の意〕 (1)残らず。すっかり。全部。ことごとく。 「あをによし国内(クヌチ)―見せましものを/万葉 797」 (2)すべてのことにつけて。完全に。まったく。 「二葉より―疑ひなく后がねとかしづききこえ給へるに/栄花(根合)」 (3)詳細に。くわし
- ことごとく 【悉く・尽く】 〔「事事」に接尾語「く」の付いた語。漢文訓読に用いられた語〕 すべて。残らず。 「財産を―失う」 →ことごと ――書(シヨ)を信ずれば則(スナワ)ち書無きに如(シ)かず 〔孟子(尽心下)「書」は原義では「書経」をさす〕 どんな立派な書物でもすべてが真理や真実ばかりとはかぎらないから,書物に書いてあることを全部そのまま信じてしまうならば,かえって書物など読まない方が
- ことごとに 【事毎に】 なにかあるたびに。何かにつけて。いつでも。 「二人は―意見が衝突する」
- ことごと-く [3] 【悉く・尽く】 (副) (「事事」に接尾語「く」の付いた語。漢文訓読に用いられた語) すべて。残らず。「財産を―失う」 ことごと ――書(シヨ)を信ずれば則(スナワ)ち書無きに如(シ)かず (孟子(尽心下)「書」は原義では「書経」をさす) どんな立派な書物でもすべてが真理や真実ばかりとはかぎらないから,書物に書いてあることを全部そのまま信じてしまうならば,かえって
- ことごと-に [3] [2] 【事毎に】 (副) なにかあるたびに。何かにつけて。いつでも。「二人は―意見が衝突する」
- のりとごと 【祝詞】 「のりと」に同じ。
- やまとごと 【大和琴・倭琴】 ⇒和琴(ワゴン)
- ひとごえ 【人声】 人の声。話し声。
- ひとごこち 【人心地】 (1)緊張が解けてほっとしたくつろいだ気持ち。 「やっと―がついた」 (2)人間として正常な感覚。正気。平常の心。 「信俊,やや労(イタワ)り奉りければ,―出で来給ひて/盛衰記 7」
- ひとごころ 【人心】 (1)人間の心。人情。なさけ。 「はてさて―はさまざまなるかな/当世書生気質(逍遥)」 (2)平常の意識。正気。 「聖は―もなくて/宇治拾遺 13」
- ひとごみ 【人込み】 人がたくさんいて込み合っていること。また,その場所。 「―にまぎれこむ」
- ひとごろし 【人殺し】 (1)人を殺すこと。また,そうする人。殺人。殺人者。 (2)人を悩殺する美人。また,色事役者。 「ここでの―,小金といふ約束して/浮世草子・一代男 3」
- あり-の-ことごと 【有りの悉・有りの尽】 ある限り。ありたけ。残らず。「布肩衣―着襲(ソ)へども/万葉 892」
例文
- 本来は「ひとごと」と読むのが正しいのですが、「たにんごと」という読みも市民権を得つつあるようです。
- 町を出る前に、みちるにひとごとを
- まったく ひとごとだと思って 楽しんでないか?
- まったく ひとごとだと思って 楽しんでないか?
- ひとごとみたいに言わないで。
- くっくっくっ ひとごとだぜ 藤村 みんなひとごとさ
- くっくっくっ ひとごとだぜ 藤村 みんなひとごとさ
- くっくっくっ ひとごとだぜ 藤村 みんなひとごとさ
- ) ((ひとごとだろ?
- ひとごとみてーに言うんじゃねーよ お前の組が一枚噛んでるって話じゃねえか