ごとごと 意味
- (1)堅く重い物が触れ合う音を表す語。
「天井で―(と)音がする」
(2)物が煮える音を表す語。
「―(と)里芋を煮る」
- ことごと 【異事】 別の事。他の事。 「あはれなる歌などもまじれるたぐひゆかし。誰も―おもほさず/源氏(絵合)」 ; 【悉】 〔「事事」の意〕 (1)残らず。すっかり。全部。ことごとく。 「あをによし国内(クヌチ)―見せましものを/万葉 797」 (2)すべてのことにつけて。完全に。まったく。 「二葉より―疑ひなく后がねとかしづききこえ給へるに/栄花(根合)」 (3)詳細に。くわし
- ことごとく 【悉く・尽く】 〔「事事」に接尾語「く」の付いた語。漢文訓読に用いられた語〕 すべて。残らず。 「財産を―失う」 →ことごと ――書(シヨ)を信ずれば則(スナワ)ち書無きに如(シ)かず 〔孟子(尽心下)「書」は原義では「書経」をさす〕 どんな立派な書物でもすべてが真理や真実ばかりとはかぎらないから,書物に書いてあることを全部そのまま信じてしまうならば,かえって書物など読まない方が
- ことごとに 【事毎に】 なにかあるたびに。何かにつけて。いつでも。 「二人は―意見が衝突する」
- ことごと-く [3] 【悉く・尽く】 (副) (「事事」に接尾語「く」の付いた語。漢文訓読に用いられた語) すべて。残らず。「財産を―失う」 ことごと ――書(シヨ)を信ずれば則(スナワ)ち書無きに如(シ)かず (孟子(尽心下)「書」は原義では「書経」をさす) どんな立派な書物でもすべてが真理や真実ばかりとはかぎらないから,書物に書いてあることを全部そのまま信じてしまうならば,かえって
- ことごと-に [3] [2] 【事毎に】 (副) なにかあるたびに。何かにつけて。いつでも。「二人は―意見が衝突する」
- のりとごと 【祝詞】 「のりと」に同じ。
- ひとごと 【人毎】 どの人もみな。だれもかも。 ; 【人言】 他人の言葉。世間の評判。うわさ。 「この世には―繁し来む世にも逢はむ我が背子/万葉 541」 ; 【人事・他人事】 自分に関係ない事。他人に関する事。たにんごと。 「―とすましてはいられない」「まるで―のような顔をしている」 ――言えば影がさす 人のうわさをすると,ちょうどその場に当人が現れるものだ。うわさをすれば影が
- やまとごと 【大和琴・倭琴】 ⇒和琴(ワゴン)
- あり-の-ことごと 【有りの悉・有りの尽】 ある限り。ありたけ。残らず。「布肩衣―着襲(ソ)へども/万葉 892」
- ことごとしい 【事事しい】 〔古くは「ことことし」と清音〕 大げさだ。ものものしい。 「―・く言うほどのことでもない」 ﹛派生﹜——げ(形動)——さ(名)
- ことごと-し・い [5] 【事事しい】 (形) [文] シク ことごと・し (古くは「ことことし」と清音) 大げさだ。ものものしい。「―・く言うほどのことでもない」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)
- ふと-のりとごと 【太祝詞】 「ふとのりと(太祝詞)」に同じ。「中臣(ナカトミ)の―言ひ祓(ハラ)へ/万葉 4031」
- ありのことごと 【有りの悉・有りの尽】 ある限り。ありたけ。残らず。 「布肩衣―着襲(ソ)へども/万葉 892」
- うげのひとごと 【宇下人言】 松平定信の自叙伝。一巻。1758年の誕生から93年の老中辞職直前までが記され,寛政の改革についての定信の政見・思想がうかがえる。題名は「定信」の二字を分解したもの。成立年未詳。
- ふとのりとごと 【太祝詞】 「ふとのりと(太祝詞)」に同じ。 「中臣(ナカトミ)の―言ひ祓(ハラ)へ/万葉 4031」
例文
- ボビンはラテン語の「Balbum」を語源とし、原義は「ごとごと音を立てて回るもの」だとされている。