おも-だた・し 意味
- 【面立たし】
(形シク)
(「おもたたし」とも)
晴れがましい。名誉だ。光栄だ。
おもなし
「上達部手ごとにくだものなどさし出でつつ,もの言ひなどし給へば,―・しき心地す/蜻蛉(下)」
関連用語
おもだたし: 【面立たし】 〔「おもたたし」とも〕 晴れがましい。名誉だ。光栄だ。 ⇔おもなし 「上達部手ごとにくだものなどさし出でつつ,もの言ひなどし給へば,―・しき心地す/蜻蛉(下)」
な-だた・し: 【名立たし】 (形シク) 評判になりそうである。名が立ちそうである。「―・しく,我が妻子どもとて,さる恥を見せわらはれけむ事よ/落窪 2」
め-だた・し: 【目立たし】 (形シク) めだって見える。著しい。「是は立居の有様の―・しく,をこがましきなり/十訓 2」
おも・し: 【重し】 (形ク) おもい
おもおも-し・い: [5] [0] 【重重しい】 (形) [文] シク おもおも・し (1) いかにも重そうである。「―・い足取り」 (2) 態度が落ち着いていて堂々としている。重厚だ。「―・い態度」 (3) 荘重だ。威厳がある。「―・い口調で開会を宣言する」「―・い雰囲気」 (4) 重要である。地位や身分が高い。「―・しうおはする殿の,かく,わざとおはしましたること/源氏(夢浮橋)」 か
おおやけ-はらだた・し: オホヤケ― 【公腹立たし】 (形シク) 公憤を感ずる。「あやなき―・しく心一つに思ひあまることなど多かるを/源氏(帚木)」
おもい-し・ぬ: オモヒ― 【思ひ死ぬ】 (動ナ変) 思いこがれて死ぬ。「紅の色にな出でそ―・ぬとも/万葉 683」
おもい-し・む: オモヒ― 【思ひ染む】 ■一■ (動マ四) 深く思いをかける。「いとあはれと物を―・みながら言にいでても聞えやらず/源氏(桐壺)」 ■二■ (動マ下二) 深く心にしみこませる。「―・めてし事は更に御心に離れねど/源氏(賢木)」
おもい-し・る: オモヒ― [4] [0] 【思い知る】 (動ラ五 [四] ) つくづくと身にしみて悟る。わきまえる。「芸の未熟さを―・る」「どうだ,―・ったか」
おもい-な・し: オモヒ― 【思ひ無し】 (形ク) 心配ない。安心である。「よろづの事なのめに目やすくなれば,いとなむ―・く嬉しき/源氏(若菜上)」
おもお・し: オモホシ 【思ほし】 (形シク) おもほし
おもしろ・し: 【面白し】 (形ク) おもしろい
おもた・し: 【重たし】 (形ク) おもたい
おもて-し: 【表仕】 江戸時代の廻船乗組の役名。航法を担当する航海長役。船頭を補佐する船方三役の一。おもて。表役。
おもの-し: 【御物師】 裁縫をする女奉公人。お居間。ものし。「―は針にて血をしぼり/浮世草子・五人女 1」