しかすが-の-わたり 意味
- 【然菅の渡り】
三河国の飽海川(現在の豊川)河口近くにあった渡し場。((歌枕))「をしむともなき物ゆゑに―と聞けばただならぬかな/拾遺(別)」
関連用語
しかすがのわたり: 【然菅の渡り】 三河国の飽海川(現在の豊川)河口近くにあった渡し場。((歌枕))「をしむともなき物ゆゑに―と聞けばただならぬかな/拾遺(別)」
しかすがに: 〔副詞「しか」に,動詞「す」,助詞「がに」が付いたもの〕 そうはいうものの。 「三島野に霞たなびき―昨日も今日も雪は降りつつ/万葉 4079」
かすが-の: 【春日野】 奈良,春日山麓に広がる野。((歌枕))「―の若菜つみにやしろたへの袖ふりはへて人のゆくらむ/古今(春上)」
かすが-の-おゆ: 【春日老】 奈良時代の官僚・歌人。従五位下,常陸介。万葉集に八首収められている。春日倉老。生没年未詳。
そで-の-わたり: 【袖の渡り】 宮城県石巻市の北部,北上川にあった渡し場。((歌枕))「陸奥(ミチノク)の―の涙川心のうちにながれてぞすむ/相模集」
とし-の-わたり: 【年の渡り】 牽牛が一年に一度,天の川を渡って織女と会うこと。「月に二たびばかりの御契りなめり。―には,たちまさりぬべかめるを/源氏(松風)」
やす-の-わたり: 【安の渡り】 安の河の渡し場。「天の川―に舟浮けて秋立つ待つと妹に告げこそ/万葉 2000」
わたり-の-しま: 【渡りの島】 海を渡った所にある辺境の島。一説に,北海道南部,渡島(オシマ)のこととする。「―の蝦夷等を召し聚へて/日本書紀(斉明訓)」
かすが-の-つかい: ―ツカヒ [1] 【春日の使】 古代,春日祭の前日,神馬(ジンメ)を奉献するために遣わされた勅使。摂関家の者で,近衛中将・少将が当てられた。春日祭使。
かすが-の-つぼね: 【春日局】 (1579-1643) 徳川三代将軍家光の乳母。稲葉正成の妻。名は福。家光の将軍継嗣に尽力。大奥を統率し,内外に勢力を振るった。湯島に天沢寺(麟祥院)を建立。
あり-の-とわたり: [5] 【蟻の門渡り】 (1) 蟻が一筋の細い列となって進むこと。蟻の熊野まいり。 (2) 外陰部と肛門との間。会陰(エイン)。 (3) 長野県北部,戸隠山山中の難所。
さんく-の-わたり: 【三句の渡り】 連句で,打ち越し(前々句)・前句・付句(ツケク)の三句の変化の仕方。打ち越しと前句の付合(ツケアイ)の世界を大きく転じるという,連句の原則。三句の見渡し。三句の運び。三句のはなれ。
かすが-の-しんぼく: [1] 【春日の神木】 春日神社の神体とされた榊(サカキ)。 神木動座
かたな-の-はわたり: [6] 【刀の刃渡り】 刀の刃の上を素足で歩く曲技。山伏や行者が寺社の境内などで行い,剣難よけの札(フダ)を出したりした。刃渡り。
こし-の-わたりのしま: 【越渡島】 北海道の古名。