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うつぼものがたり 意味

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  • 【宇津保物語】
    物語。二〇巻。平安中期成立。作者未詳。一説に源順作とする。琴(キン)の名手清原俊蔭一族の物語と,貴宮(アテミヤ)をめぐる求婚物語,および皇位継承争いの話からなる。やや統一を欠くが現存最古の長編小説であり,後半の写実的傾向は源氏物語に至る過渡的性格を示すものとして重要。うつほものがたり。

  • おちくぼものがたり    【落窪物語】 物語。四巻。作者未詳。一〇世紀後半に成立。継母に虐待された落窪の君が,侍女阿漕(アコギ)の活躍によって左近少将と結ばれて幸福になり,継母は報復される。後世の継子(ママコ)いじめの物語に大きな影響を与えた。
  • ものがたり    【物語】 (1)あるまとまった内容のことを話すこと。ものがたること。また,その内容。話。談話。 「世にも悲しい―」「知る人の許にて夜に入るまで―し/舞姫(鴎外)」 (2)文学形態の一。広義には,散文による創作文学のうち,自照文学を除くものの総称。すなわち,作者が人物・事件などについて他人に語る形で記述した散文の文学作品。特に,人物描写に主眼のある小説に対して,事件の叙述を主とするものをさ
  • うた-ものがたり     [5] 【歌物語】 (1) 歌を中心とした物語。また,特定の歌に関する物語。うたがたり。 (2) 平安前期の物語の一種。特定の歌を核として,それにまつわる物語を展開したもの。また,そのような短い物語・説話を集めた作品。「伊勢物語」「大和物語」など。
  • えものがたり    【絵物語】 物語を絵に描いたもの。また,絵入りの物語。
  • え-ものがたり    ヱ― [4] 【絵物語】 物語を絵に描いたもの。また,絵入りの物語。
  • ぎこ-ものがたり     [5] 【擬古物語】 主として鎌倉時代,「源氏物語」「狭衣物語」などの平安時代の作り物語を模倣して作られた物語。ほとんどが貴族の男女を主人公とした宮廷物語であるが,時代を反映して無常観が濃く,悲恋遁世の話が多い。「あまのかるも」「松浦宮(マツラノミヤ)物語」「苔の衣」「風につれなき」「わが身にたどる姫君」など。
  • すものがたり    【素物語】 「素話{(2)}」に同じ。
  • す-ものがたり     [4] 【素物語】 「素話{ (2) }」に同じ。
  • そら-ものがたり     【空物語】 でまかせの物語。とりとめもない物語。「―する翁かなとおぼすもあらむ/大鏡(道長)」
  • ちご-ものがたり     [5] 【稚児物語】 寺院の稚児と僧侶との愛欲を題材とした物語草子。室町時代に一群の作品があり,「秋夜長物語」「松帆浦物語」「幻夢物語」などが有名。
  • なが-ものがたり     [5] 【長物語】 長い時間物語ること。また,長い物語。「秋の夜の―」
  • ねものがたり    【寝物語】 (男女が)寝ながら話すこと。また,その話。 「―に聞く」
  • ね-ものがたり     [4] 【寝物語】 (男女が)寝ながら話すこと。また,その話。「―に聞く」
  • はや-ものがたり     【早物語】 早口で物語を語る芸。また,その物語。琵琶(ビワ)法師の語りの合間に,その弟子などが語ったもの。「お座敷へ出ると申しても,小歌か―で済む事でござる/狂言・伯養(鷺流)」
  • ふる-ものがたり     【古物語】 (1) 昔の出来事の話。思い出話。「さしぐみに―にかかづらひて/源氏(橋姫)」 (2) 古い時代の物語。特に,源氏物語より前の物語。「源氏の事は申すに及ばず―も取るなり/正徹物語」