おおうつし 意味
- 【大写し】
被写体の一部を大きくうつし出すこと。クローズ-アップ。
「顔を―にする」
- おお-うつし オホ― [3] 【大写し】 (名)スル 被写体の一部を大きくうつし出すこと。クローズ-アップ。「顔を―にする」
- うつし 【移し】 〔動詞「移す」の連用形から〕 (1)「うつしばな{(1)}」に同じ。 「秋の露は―にありけり水鳥の青葉の山の色づく見れば/万葉 1543」 (2)「うつしぐら」の略。 「足疾き御馬に―置きて/源氏(夕霧)」 (3)「うつしうま」の略。 「中将―に乗りて/宇津保(初秋)」 (4)薫物(タキモノ)の香りを衣服などにたきしめること。また,その香り。 「けふの―は,ざかう・
- うつ-おう ―ヲウ [0] 【鬱蓊】 (ト|タル) [文] 形動タリ 草木が盛んに生い茂るさま。「―たる森林の,影いと暗き隙間を/慨世士伝(逍遥)」
- おう-うつ ヲウ― [0] 【蓊鬱】 (ト|タル) [文] 形動タリ 草や木が盛んに茂っているさま。「左右は―たるマホガニイの大森林で/くれの廿八日(魯庵)」
- いきうつし 【生(き)写し】 (1)多く血縁関係の中で区別しにくいほど,よく似ていること。 「父親に―の子」 (2)生きているものをそのまま写すこと。しょううつし。 「水に影見ゆる蛍や―/毛吹草」
- いき-うつし [0] [3] 【生(き)写し】 (1) 多く血縁関係の中で区別しにくいほど,よく似ていること。「父親に―の子」 (2) 生きているものをそのまま写すこと。しょううつし。「水に影見ゆる蛍や―/毛吹草」
- うつしいろ 【移し色】 移し花で染めた薄青い色。 「―なる織物を着たり/浜松中納言 2」
- うつしうま 【移し馬】 供奉(グブ)の官人に馬寮から支給される乗り換え用の馬。うつしのうま。 「御厩より―ども引きたり/宇津保(藤原君)」
- うつしえ 【写し絵】 (1)描き写した絵。 「はあ,これは誠の鯉,―とはさら思はれず/浄瑠璃・双生隅田川」 (2)似顔絵。写生画。 「お僧の―なるぞ/読本・春雨(樊噲)」 ; 【映し絵】 ガラスに描いた絵をランプの光を用いて映写幕に映すもの。興行化して寄席などで行われた。幻灯。
- うつしおみ 【現人】 生きている現実の人間。この世の人の姿。 「我が大神,―有らむとは,覚(サト)らざりき/古事記(下)」 →うつせみ →うつそみ
- うつしがみ 【移し紙】 移し花{(1)}の紙。
- うつしくに 【現国】 人間の世界。この世。 「―の水に天つ水を加へて奉らむと申せ/祝詞(中臣寿詞)」
- うつしぐさ 【移し草】 〔染料とすることから〕 ツユクサの異名。
- うつしぐら 【移し鞍】 行幸の際,殿上人・随身などの乗る馬につけた鞍。また,移し馬につけ武官・廷臣が公務の際に用いる鞍。うつしのくら。うつし。
- うつしごと 【現事・顕事】 (1)現実の事。現世の出来事。 「大八島国の現(アキ)つ事,―事避(ヨ)さしめき/祝詞(出雲国造神賀詞)」 (2)正気でする事。意識してする事。 「年ごろの御ありさまは,―とやおぼしつる/とりかへばや(中)」