おもいのこす 意味
- 【思い残す】
しておきたかった,しておくべきだったという気持ちが残る。
「もう―・すことは何もない」
- いいのこす 【言(い)残す】 (1)言うべきことの一部を言わないままにする。言い漏らす。 (2)立ち去る人が,あとに残る人に言っておく。言いおく。 「父の―・した言葉」 ‖可能‖ いいのこせる
- くいのこす 【食(い)残す】 全部食べないで,一部を残す。食べ残す。
- おもい-のこ・す オモヒ― [5] 【思い残す】 (動サ五 [四] ) しておきたかった,しておくべきだったという気持ちが残る。「もう―・すことは何もない」
- おもいおこす 【思ひ遣す】 こちらの方に思いをよこす。気づかう。 「伊勢まで誰か―・せむ/源氏(賢木)」 ; 【思い起(こ)す】 (1)以前に経験した事などを思い出す。 「学生時代を―・す」 (2)心をふるい起こす。 「翁(オキナ)び果てにたる心地し侍るを,今よりはと―・し侍りてなむ/源氏(蜻蛉)」 ‖可能‖ おもいおこせる
- つかいのこす 【使い残す】 leave<a thing> unused.
- おもいのいえ 【思ひの家】 〔「思ひ」の「ひ」を「火」にかけて,火の家つまり火宅(カタク)をいう〕 煩悩(ボンノウ)の多い憂き世。 「世の中に牛の車のなかりせば―をいかでいでまし/拾遺(哀傷)」
- おもいのいろ 【思ひの色】 (1)〔「思ひ」の「ひ」を「緋(ヒ)」にかけて〕 紅色。 「―の下染めにせむ/古今(雑体)」 (2)思っている様子。 「心くらべのつれびきに―を忍び駒/浄瑠璃・長町女腹切(中)」
- おもいのたけ 【思いの丈】 慕う心のすべて。思いのかぎり。 「―を述べる」
- おもいのたま 【念ひの珠】 〔念珠(ネンズ)の訓読み〕 数珠(ジユズ)。 「草の蔭なる露の身を,―の数々に/謡曲・定家」
- おもいのどむ 【思ひ和む】 気持ちを落ち着ける。 「みづからながら知らぬ命の程を―・め侍りけるさへはかなくなん/源氏(柏木)」
- おもいのほか 【思いの外】 予想と違って。思いがけず。意外に。 「―よくできた」
- おもいのまま 【思いの儘】 心に思うとおり。思う存分。 「―に振る舞う」
- おもいのけぶり 【思ひの煙】 〔「思ひ」の「ひ」を「火」にかけて〕 煙が出るほど恋しい思いが激しく燃え上がることをいう。思いのけむり。 「空に満つ―雲ならばながむる人の目にぞ見えまし/拾遺(恋五)」
- のこす 【残す】 (1)失ったりしないでとどめる。保存する。 「昔の町並みを―・す一角」「少年の面影を―・す」「我が背子が帰り来まさむ時のため命―・さむ/万葉 3774」 (2)全体のうちの一部をとどまらせる。 「ご飯を―・す」「宿題を忘れた生徒だけ―・して勉強させる」「保安係を―・して他の者は引き上げる」 (3)後のために書き記して保存する。 「発言を記録に―・す」「実験の記録を―・す」
- おもい-おもい オモヒオモヒ [4] 【思い思い】 (副) 人々がそれぞれ自分の思ったとおりに。めいめいの考えに従って。「―の衣装を身につける」「―の道を進む」