くばる 意味
- 【焼る】
火の中にはいる。くべられる。
「油塗つて火に―・らうがうぬが三昧/浄瑠璃・油地獄(下)」
- 【配る】
(1)割りあてて渡す。分配する。
「郵便物を―・って歩く」「プリントを生徒に―・る」
(2)適当なところに割り振る。配する。配置する。
「要所要所に兵を―・って守りを固める」
(3)(注意や目を)行き渡らせる。
「気を―・る」「監視の目を―・る」
(4)結婚の相手とさせる。めあわせる。
「皆さまざまに―・りて大人びさせたり/源氏(東屋)」
‖可能‖ くばれる
- かくばる 【角張る】 (1)四角な形である。かどができている。 「―・った顔」 (2)堅苦しいさまである。四角ばる。 「―・った態度で話す」
- しかくばる 【四角張る】 (1)四角形をしている。角張る。 「―・った顔」 (2)堅苦しい態度をとる。きまじめな考え方をする。 「真摯(マジメ)に―・つて/社会百面相(魯庵)」
- すくばる 【竦る】 「すくまる」に同じ。 「起きればつかへる寝れば―・る/浄瑠璃・夏祭」
- つくばる 【蹲る】 うずくまる。かがむ。しゃがむ。つくばう。 「はい―・る」「―・つて手形を残す関の雪/柳多留 139」
- まくばる 【間配る】 適当な間隔をおいて配置する。配分する。 「要所へ兵を―・り/近世紀聞(延房)」
- よくばる 【欲張る】 欲深くほしがる。ひどく欲をかく。 「―・って結局損をした」
- はいつくばる 【這い蹲る】 〔「はいつくばう」の転〕 平伏する。卑屈になる。 「地面に―・る」
- へいつくばる 平伏する。はいつくばる。 「人ノ前ニ―・ル/ヘボン(三版)」
- ばる 〔動詞五[四]段型活用。動詞「はる(張)」が接尾語化したもの〕 (1)その様子が普通以上に顕著であるさまの意を表す。 「四角―・る」「格式―・る」 (2)その事を強く押し通すさまの意を表す。 「欲―・る」「気―・る」
- くば 【狗馬】 犬と馬。犬馬。
- あばる 【荒る】 〔形容動詞「あばら」と同源〕 家などが荒廃する。荒れる。 「いたう―・れぬ先に繕ひ侍りつる/落窪 3」 ; 【暴る】 ⇒あばれる
- いばる 【威張る】 強そうに,または,偉そうに振る舞う。 「権力をかさにきて―・る」 ‖可能‖ いばれる
- えばる 【威張る】 「いばる」の転。
- きばる 【気張る】 (1)息をつめて腹に力を入れる。いきむ。 (2)張り切る。元気を出す。 「そう―・ると,あとがもたないぞ」 (3)みえを張る。特に気前よく,金を出す。 「チップを―・る」