じみち 意味
- 【地道】
(1)手堅く着実に物事をすること。地味で,堅実なさま。
「―に稼ぐ」「―な暮らし」「―な努力」
(2)普通の速さで歩くこと。また,馬を並み足で進ませること。
⇔早道
「―に歩む馬に乗り/浮世草子・栄花一代男 1」
﹛派生﹜——さ(名)
- すじみち 【筋道】 (1)物事の道理。すじ。 「―の立った話」 (2)物事を行うにあたっての順序。手順。 「―を踏む」
- しじみちょう 【蜆蝶・小灰蝶】 シジミチョウ科のチョウの総称。一般に小形で,色彩の美しいものが多く,はねの形も変化に富む。ルリシジミ・ヤマトシジミ・ミドリシジミ・オナガシジミなど種類が多い。全世界に分布。
- ひとすじみち 【一筋道】 ただ一筋の道。分かれ道がない一本道。
- じみ 【滋味】 (1)うまい味。また,栄養のある食べ物。 (2)物事に感じられる深い味わい。 「―掬(キク)すべし」 ; 【地味】 (1)華やかさや,けばけばしさのない・こと(さま)。 ⇔派手 「―な着物」「―な色」 (2)態度や行動が控え目で,人の目をひこうとしない・こと(さま)。 ⇔派手 「―に暮らす」「―な人柄」 (3)土壌のよしあし。 →ちみ(地味) ﹛派生﹜—
- けいせいかいふたすじみち 【傾城買二筋道】 洒落本。一冊。梅暮里谷峨(ウメボリコクガ)作。1798年刊。浮気な色男が愛想尽かしをされる「夏の床」と,中年の醜男が女の心をとらえる「冬の床」を対照的に描く。
- みち 【海驢】 アシカの古名。 「―の皮の畳八重を/古事記(上)」 ; 【蜜】 「みつ(蜜)」に同じ。 「金の甕(カメ)二つに,一つには―,一つには甘葛(アマヅラ)入れて/宇津保(蔵開上)」 ; 【未知】 まだ知らないこと。まだ知られていないこと。 ⇔既知 「―の世界」「―への挑戦」 ; 【満ち】 満ちること。 「潮の―ひき」「夕潮の―のとどみに舟子(フナコ)を率(
- みち-みち 【道道】 ■一■ [0] (副) 道を行きながら。道中。「―話す」「―相談しよう」 ■二■ [2] (名) (1) いろいろの方面。さまざまな学問・技芸の道。「―の才をならはさせ給ふ/源氏(桐壺)」 (2) あちこちの道。「軍の寄り来べき―に/今昔 25」
- あじみ 【味見】 味加減をみること。 「ちょっと―してみる」
- あま-じみ [0] 【雨染み】 雨水がしみてできた汚れ。あめじみ。
- しじみ 【蜆】 シジミ科の二枚貝の総称。貝殻は丸みを帯びた三角形で,表面に輪状の成長脈をもつ。殻表は多くは黒褐色。マシジミは湖・川に,ヤマトシジミは河口に,セタシジミは琵琶湖水系に分布。いずれも食用となる。蜆貝。﹝季﹞春。
- しみ-じみ [3] (副) (1) 心に深くしみ入るさま。「生きていてよかったと―感じた」「冬枯れの野の―(と)した趣がよく出ている」 (2) 心静かに落ち着いてするさま。「―(と)語り合う」「いつか―と伺ひませう/続風流懺法(虚子)」
- じみな 倹約する
- じみる 【染みる】 〔動詞上一段活用〕 名詞に付く。 (1)それがしみついて汚くなる意を表す。 「汗―・みる」「あか―・みる」「油―・みる」 (2)いかにもそういう様子に感ぜられる,そういうふうに見えるという意を表す。 「所帯―・みる」「年寄り―・みる」「子供―・みる」
- そう-じみ サウ― 【正身】 (「しょうじん」の転) 当の本人。まさしくその人。当人。「父大将に請ひ,―に請ふに,女も大将も今に承け引かず/宇津保(藤原君)」