とりおとす 意味
- 【取り落(と)す】
(1)手に持っている物をうっかり落とす。
「驚いて茶碗を―・す」
(2)うっかりなくす。また,正気を失う。
「正気を―・したるもの/吾輩は猫である(漱石)」
(3)そのものだけうっかり抜かす。漏らす。
「あとから入ったデータを―・して集計する」
- きりおとす 【切り落(と)す】 (1)ものの一部を切って本体から落とす。 「余分な枝を―・す」 (2)堤防を破壊して,中の水を流す。 「堤を―・す」 (3)劇場で,吊(ツ)ってある幕の留め具を,綱の操作で一斉に外し,幕を下に落とす。切って落とす。振り落とす。 →浅葱(アサギ)幕 ‖可能‖ きりおとせる
- すりおとす 【磨り落とす】 rub [scrape] off;file off (鑪(やすり)で).
- せりおとす 【競り落(と)す】 競売で,最高の値段をつけ,その品物を買い取る。 「珍品を思わぬ安値で―・した」 ‖可能‖ せりおとせる
- そりおとす 【剃り落(と)す】 毛をそって取り去る。 「ひげを―・す」 ‖可能‖ そりおとせる
- つりおとす 【釣り落(と)す】 釣り上げる途中で魚が釣り針からはずれる。 「大魚を―・す」 釣り落とした魚は大きい ⇒逃がした魚は大きい(「逃がす」の句項目)
- ふりおとす 【振り落(と)す】 振り動かして落とす。 「デッキから―・される」 ‖可能‖ ふりおとせる
- ゆりおとす 【揺り落(と)す】 ゆらして落とす。ゆさぶって落とす。 「栗の実を―・す」
- 切りおとす 切り取る; 切倒す; 伐りたおす; 剪除する; 剪伐する; 伐倒す; 裁落す; 切りはらう; 切り離す; 切りとる; 裁落とす; 切り払う; 斬り払う; 切り倒す; 切断する; 切除する; 刈る; 切り落す; 切払う; 伐り倒す; 切り落とす; 切りはなす; 斬りはらう; 切取る; 切落とす; 切落す; 斬払う
- まくりおとす 【捲り落とす】 追い立てて落とす。 「はるかの谷底へ―・しければ/常山紀談」
- ひきずりおとす 【引き摺り落とす】 (1)上にある物や人を引っ張って落とす。 「張りめぐらした幔幕(マンマク)を―・す」 (2)自分より上位の者を,その地位から転落させる。 「大関の座から―・す」 ‖可能‖ ひきずりおとせる
- まさりおとり 【優り劣り】 すぐれることと劣ること。 「―がない」
- おとす 【落(と)す】 (1)(「墜す」とも書く)物などを高い所から低い所へ移動させる。意図的な場合にも,そうでない場合にもいう。 「試薬を一滴―・す」「コップをうっかり―・して割ってしまった」「外野手がフライを―・した(=取リソコナッタ)」 (2)光や影を物の上に映す。 「杉の木が長い影を―・していた」 (3)高い位置にある物を破壊して落下させる。 「敵機をミサイルで―・す」 (4)あ
- とりお 【鳥尾】 姓氏の一。
- ありおとし 【蟻落(と)し】 「蟻掛(アリカケ)」に同じ。
- きりおとし 【切り落(と)し】 (1)江戸時代の劇場で,平土間に設けた大衆席。桝席(マスセキ)とせず,客を何人でも詰めこんだので追い込み場ともいう。大入り場。 〔古くは舞台であった部分を切り落として作ったところからの名という〕 (2)魚・肉などの切り身の半端な部分。