ひきつけ 意味
- 【引(き)付け】
(1)発作性の全身痙攣(ケイレン)。乳幼児に多く,原因はさまざま。癲癇(テンカン)に伴う痙攣もいう。
(2)引き合わせること。紹介すること。
「阿部安右衛門より―の書翰(テガミ)を貰ひし/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」
(3)遊里で,客を遊女に引き合わせること。
「『馴染か』『なにさ―さ』/洒落本・粋町甲閨」
(4)(「引付」と書く)鎌倉・室町幕府に置かれた訴訟審理機関。当初は御家人の間の相論の審査を目的としたが,やがて広く所務沙汰一般を取り扱い,判決文を作成するに至った。
(5)後日の証拠とするため書いておく文書。また,それによって処分すること。
(6)「引き付け座敷」「引き付け下駄」の略。
- ひきつける 【引(き)付ける】 (1)近くに引き寄せる。 「手元に―・けて打つ」 (2)(「惹き付ける」とも書く)人の心を誘い寄せる。魅惑(ミワク)する。 「彼の人柄にはだれもが―・けられる」 (3)こじつける。かこつける。付会する。 「自説に―・けて解釈する」 (4)痙攣(ケイレン)を起こす。ひきつけを起こす。 「敷居にかしらをしたゝかうちて…目を―・け(=目ヲマワシ)/西洋道中膝栗毛(
- ひきつけ-げた [4] 【引(き)付け下駄】 台を切り込んで歯を付け,表を付けた駒下駄。引き付け。
- ひきつけげた 【引(き)付け下駄】 台を切り込んで歯を付け,表を付けた駒下駄。引き付け。
- ひきつけ-がしら 【引付頭】 引付衆の頭。引付頭人(トウニン)。
- ひきつけ-ざしき [5] 【引(き)付け座敷】 遊里で,初会の客を遊女に引き合わせる部屋。引き付け部屋。引き付け。
- ひきつけ-しゅう [4] 【引付衆】 引付{ (4) }に配属されて訴訟審理の実務にあたる幕府の職名。
- ひきつけがしら 【引付頭】 引付衆の頭。引付頭人(トウニン)。
- ひきつけざしき 【引(き)付け座敷】 遊里で,初会の客を遊女に引き合わせる部屋。引き付け部屋。引き付け。
- ひきつけしゅう 【引付衆】 引付{(4)}に配属されて訴訟審理の実務にあたる幕府の職名。
- ひきつけとうにん 【引付頭人】 引付衆の首席。
- ひきつけぶぎょう 【引付奉行】 引付に配属されて頭人の指揮の下,訴訟審理・判決草案などの実務を担当する者。引付奉行人。
- ひきつけを起こす けいれんする
- ひきつけ-とうにん 【引付頭人】 引付衆の首席。
- ひきつけ-ぶぎょう ―ギヤウ [5] 【引付奉行】 引付に配属されて頭人の指揮の下,訴訟審理・判決草案などの実務を担当する者。引付奉行人。
- きつけ 【気付け】 (1) ◎ 気を失った人の意識をはっきりさせること。また,元気をなくした人の気持ちを引き立たせること。 「―にブランデーを飲ませる」 (2) ◎③ 「気付け薬」の略。 (3) ◎ 「きづけ(気付)」に同じ。 ; 【来付け】 来なれていること。なじみ。 「―の店」 ; 【着付け】 (1)衣服,特に和服を形よく着ること。また,着せること。 「花嫁衣装の―
例文
- ヘレンは彼の人格にひきつけられている。
- それはこころをひきつけるようなプールだ。
- あの子供は明るい微笑でみんなをひきつける。
- 筋書きは別として、その本は私をひきつけた。
- 熱が出るとひきつけを起こすことがあります。
- 僕をいいところまでひきつけておいてあとはしらんぷり。
- ひきつけを起こします。
- グリニッジヴィレッジはとりわけ若者をひきつける場所です。
- 善良さには美貌よりも人の心を多くひきつけるものがありますか。
- 私がこの絵が好きなのは、名画だからではなくて人をひきつけるからだ。