ひきつくろう 意味
- 【引(き)繕う】
(1)身だしなみをきちんとする。体裁を整える。
「衣紋(エモン)を―・う」
(2)気取った態度をとる。
「躬(ミズカラ)は淑(シトヤ)かに―・へる娘あり/金色夜叉(紅葉)」
- かきつくろう 【掻き繕う】 「つくろう」を強めていう語。かいつくろう。 「襟元を―・う」
- ひき-つくろ・う ―ツクロフ [5] 【引(き)繕う】 (動ワ五 [ハ四] ) (1) 身だしなみをきちんとする。体裁を整える。「衣紋(エモン)を―・う」 (2) 気取った態度をとる。「躬(ミズカラ)は淑(シトヤ)かに―・へる娘あり/金色夜叉(紅葉)」
- つくろう 【繕う】 〔動詞「作る」に接尾語「ふ」の付いた「つくらふ」の転〕 (1)破れたりこわれたりしている所をなおす。修理する。修繕する。 「靴下を―・う」 (2)見ておかしくないように外見をととのえる。乱れをなおす。 「髪を―・う」「身なりを―・う」 (3)失敗などがわからないようにうわべをととのえる。 「その場を―・って言い逃れる」「世間体を―・う」 (4)病気や傷を治療する。手当
- みつくろう 【見繕う】 (1)品物などを適当に選んで整える。 「夕食のおかずを―・う」 (2)見さだめて,態勢を整える。見はからう。 「嶮岨に待て戦んと―・ふ処に/太平記 26」 ‖可能‖ みつくろえる
- いいつくろう 【言(い)繕う】 言葉巧みにごまかす。 「その場をうまく―・う」 ‖可能‖ いいつくろえる
- かいつくろう 【掻い繕ふ】 〔「かきつくろふ」の転〕 身なりや服装をきちんと整える。 「僧衣―・ひて,座の末にまゐれり/読本・雨月(仏法僧)」 かいつけ カヒ― アワビの異名。[日葡]
- とりつくろう 【取(り)繕う】 〔「とり」は接頭語〕 (1)破れたところをちょっと直す。修繕をする。 「障子の破れを―・う」 (2)外見だけ飾って,体裁をよくする。 「人前を―・う」 (3)過失などを,その場だけなんとかうまくごまかす。 「失言をなんとか―・う」 (4)身なりを整える。 「御髦(ヒゲ)なども―・ひ給はねばしげりて/源氏(柏木)」 ‖可能‖ とりつくろえる
- なでつくろう 【撫で繕ふ】 髪などをなでて整える。なでるように大事に整える。 「女(ムスメ)を,昼より乳母と二人―・ひ立てたれば憎げにもあらず/源氏(東屋)」
- 取りつくろう 補修する; 手入れする; 修復する; 修造する; リニューアルする; 取り繕う; 改修する; 修築する; 手入する; 修繕する; とり繕う; 修補する; 修覆する; 修理する
- きつく 【来着く】 到着する。 「我はいとあさましうのみおぼえて―・きぬ/蜻蛉(中)」
- うわべをつくろうこと 形式主義
- あきつくに 【秋津国】 「あきつしま」に同じ。
- いきつく 【行(き)着く】 「ゆきつく」に同じ。 「目的地に―・く」 ‖可能‖ いきつける
- おきつくに 【沖つ国】 沖にある国。黄泉(ヨミ)の国を暗示するともいう。 「―うしはく君が染屋形(ヌリヤカタ)/万葉 3888」
- かきつく 【掻き付く】 (1)とりつく。しがみつく。 「手腓(タコムラ)に虻(アム)―・き/古事記(下)」 (2)頼る。頼りにする。 「いとど,―・かむ方なく/源氏(蓬生)」 (3)ねだって自分の物とする。 「はうばいの若い者に絹の脚布(キヤフ)―・き/浮世草子・一代女 5」