かいつくろう 意味
読み方:
意味携帯版
- 【掻い繕ふ】
〔「かきつくろふ」の転〕
身なりや服装をきちんと整える。
「僧衣―・ひて,座の末にまゐれり/読本・雨月(仏法僧)」
かいつけ カヒ―
アワビの異名。[日葡]
- いいつくろう 【言(い)繕う】 言葉巧みにごまかす。 「その場をうまく―・う」 ‖可能‖ いいつくろえる
- かいつくろい 【掻い繕ひ】 介添え役の女房。かしづき。 「―ふたり/枕草子 92」
- つくろう 【繕う】 〔動詞「作る」に接尾語「ふ」の付いた「つくらふ」の転〕 (1)破れたりこわれたりしている所をなおす。修理する。修繕する。 「靴下を―・う」 (2)見ておかしくないように外見をととのえる。乱れをなおす。 「髪を―・う」「身なりを―・う」 (3)失敗などがわからないようにうわべをととのえる。 「その場を―・って言い逃れる」「世間体を―・う」 (4)病気や傷を治療する。手当
- みつくろう 【見繕う】 (1)品物などを適当に選んで整える。 「夕食のおかずを―・う」 (2)見さだめて,態勢を整える。見はからう。 「嶮岨に待て戦んと―・ふ処に/太平記 26」 ‖可能‖ みつくろえる
- かいつく 【掻い付く】 〔「かきつく」の転〕 ※一※ (動カ四) すがりつく。しがみつく。 「猿のやうに―・きてをめくもをかし/枕草子 144」 ※二※ (動カ下二) しっかりとつける。ぬりつける。 「紅(ベニ)といふものいとあからかに―・けて/源氏(常夏)」 ; 【飼ひ付く】 飼い慣らす。 「池の鳥を日ごろ―・けて/徒然 162」
- かい-つくろい ―ツクロヒ 【掻い繕ひ】 介添え役の女房。かしづき。「―ふたり/枕草子 92」
- かい-つくろ・う ―ツクロフ 【掻い繕ふ】 (動ハ四) (「かきつくろふ」の転) 身なりや服装をきちんと整える。「僧衣―・ひて,座の末にまゐれり/読本・雨月(仏法僧)」
- かきつくろう 【掻き繕う】 「つくろう」を強めていう語。かいつくろう。 「襟元を―・う」
- とりつくろう 【取(り)繕う】 〔「とり」は接頭語〕 (1)破れたところをちょっと直す。修繕をする。 「障子の破れを―・う」 (2)外見だけ飾って,体裁をよくする。 「人前を―・う」 (3)過失などを,その場だけなんとかうまくごまかす。 「失言をなんとか―・う」 (4)身なりを整える。 「御髦(ヒゲ)なども―・ひ給はねばしげりて/源氏(柏木)」 ‖可能‖ とりつくろえる
- なでつくろう 【撫で繕ふ】 髪などをなでて整える。なでるように大事に整える。 「女(ムスメ)を,昼より乳母と二人―・ひ立てたれば憎げにもあらず/源氏(東屋)」
- ひきつくろう 【引(き)繕う】 (1)身だしなみをきちんとする。体裁を整える。 「衣紋(エモン)を―・う」 (2)気取った態度をとる。 「躬(ミズカラ)は淑(シトヤ)かに―・へる娘あり/金色夜叉(紅葉)」
- 取りつくろう 補修する; 手入れする; 修復する; 修造する; リニューアルする; 取り繕う; 改修する; 修築する; 手入する; 修繕する; とり繕う; 修補する; 修覆する; 修理する
- つかいつくす 【使い尽す】 使い果たす.
- いつく 【斎く・傅く】 (1)心身の汚れを去り神に仕える。《斎》「此の三柱の神は,胸形君等の以ち―・く三前の大神なり/古事記(上)」 (2)神に仕えるような気持ちで大事に世話をする。《傅》「海神(ワタツミ)の神の命のみくしげに貯ひ置きて―・くとふ玉にまさりて/万葉 4220」 ; 【居着く】 (1)外から来たものがそのままそこに住むようになる。住みつく。 「野良猫が―・いてしまった」 (