まつらう 意味
読み方:
意味携帯版
- 【服ふ・順ふ】
〔動詞「奉(マツ)る」の未然形に継続の助動詞「ふ」の付いた語〕
「まつろう(服)」に同じ。
「はふむしも大君に―ふ/日本書紀(雄略)」
- うつらうつら (1)眠気や発熱などのため,意識がはっきりしないさま。うとうと。 「―しているうちに朝になった」「ちょっとの間―とする」 (2)ぼんやりしているさま。茫然(ボウゼン)。 「病衰(ヤミホホ)けた顔をして―としてゐる/多情多恨(紅葉)」 (3)まのあたり。まざまざ。 「―見まくの欲しき君にもあるかも/万葉 4449」 〔(1)(2)の「うつら」は「空(ウツ)」に,(3)は「現(ウツ)」
- まつら 【松浦】 肥前国松浦(マツウラ)郡,現在の佐賀県北西部と長崎県北部一帯の地の古称。「魏志倭人伝」に記された末盧国と同じか。 ; 【松浦】 姓氏の一。
- あげつらう 【論う】 物事のよしあしについて論じ合う。また,欠点・短所などをことさらに言い立てる。 「過去の失敗を―・う」「細かいことを一々―・うのは控える」 ‖可能‖ あげつらえる
- あつらう 【誂ふ】 ⇒あつらえる
- けつらう 【擬ふ】 「けすらう」に同じ。 「東の床に一人いたが是がちとも―・はぬぞ/蒙求抄 3」「まづは顔しろしろと―・ひて/浮世草子・好色旅日記」
- さに-つらう ―ツラフ (枕詞) 赤く美しい意から,「君」「妹」「色」などにかかる。「―妹を思ふと/万葉 1911」
- しつらう 【設ふ】 ※一※ (動ハ四) 「しつらえる」に同じ。 「さし離れたる廊のかたに,いとようとりなし―・ひて/蜻蛉(上)」 ※二※ (動ハ下二) ⇒しつらえる
- つらうち 【面打ち】 「つらあて」に同じ。 「嫁を憎んで去りし故,子は―に自害せしと/浄瑠璃・宵庚申(中)」
- へつらう 【諂う】 相手の気に入るようにふるまう。機嫌をとる。おもねる。 「上役には―・い,部下には威張る」「媚(コ)び―・う」「朝夕すぼき姿を恥ぢて,―・ひつつ出で入る/方丈記」「世ヲ―・ウ/日葡」
- へつらう者 おべっか使い
- うつらうつらする 居睡る; 仮眠する; 居眠りする; うとうとする; 居眠る; うたた寝する; 居眠する; 居睡りする; 居睡する; 一睡する
- こびへつらう 【媚び諂う】 お世辞を言ったり機嫌をとったりして,相手に気に入られるように振る舞う。追従(ツイシヨウ)する。 「上司には―・い,部下には威張り散らす」
- につらう ―ツラフ 赤く照り映えて美しい。 「かきつはた―・ふ君をゆくりなく/万葉 2521」
- 媚びへつらう 阿る; 煽上げる; 煽てる; 媚び諂う; 持上げる; 持ち上げる; 胡麻する; ごま擂る; 煽てあげる; 持ちあげる; 諂う; 胡麻擂る; 阿諛する; 阿付する; 煽て上げる; おだてあげる; 媚びる; 諂諛する; 持ちゃげる; 媚諂う; 阿ねる
- まつら∘う ―フ 【服ふ・順ふ】 (連語) (動詞「奉(マツ)る」の未然形に継続の助動詞「ふ」の付いた語) 「まつろう(服)」に同じ。「はふむしも大君に―∘ふ/日本書紀(雄略)」