みがてり 意味
読み方:
意味携帯版
- 【見がてり】
「みがてら」に同じ。
「山辺の御井を―神風の伊勢娘子(オトメ)ども相見つるかも/万葉 81」
- がてり 〔「まぜあわせる」の意の動詞「糅つ」の連用形「かて」に「あり」が付き,音変化してできたもの。「がてら」の古形。上代語〕 動詞の連用形に付いて,ある事柄をしながら,同時に他の事柄をもする意を表す。…のついでに。…かたがた。 「山辺の御井を見―神風の伊勢娘子(オトメ)ども相見つるかも/万葉 81」 〔副助詞あるいは接尾語とする説もある〕
- み-がてり 【見がてり】 (連語) 「みがてら」に同じ。「山辺の御井を―神風の伊勢娘子(オトメ)ども相見つるかも/万葉 81」
- 見がてり みがてり 「みがてら」に同じ。 「山辺の御井を―神風の伊勢娘子(オトメ)ども相見つるかも/万葉 81」
- みがてら 【見がてら】 見ることを兼ねて。見かたがた。 「月を―散歩してくる」
- てり 【照り】 〔動詞「照る」の連用形から〕 (1)ひでり。晴天。 (2)つや。光沢。 「―を出す」 (3)日本料理で,料理につやを出すために,醤油・味醂(ミリン)・砂糖などを加えて煮つめた,たれ。照り焼きに用いる。
- がてに 【糅に】 〔「がて」は動詞「糅てる」の連用形が濁音化したもの〕 主として名詞に付いて「…をまじえて」「…まじりに」の意を表す。 「雪―吹く春風は早けれど/京極御息所歌合」 ; 〔「かてに」の語源意識が薄れ「難し」の語幹と解されて生じた語。すでに上代から例がみられる〕 動詞の連用形に付いて,「…することができないで」の意を表す。 「桜散る花の所は春ながら雪ぞ降りつつ消え―する/古
- がてら 動詞の連用形および体言に付き,ある事柄をしながら,同時に他の事柄をもする意を表す。 「がてらに」の形でも用いられる。…をかねて。…のついでに。…かたがた。「客を駅まで送り―,買い物をしてきた」「散歩―(に),本屋に立ち寄ってきた」 〔(1)上代末期からの語。現代語では,「がてら」が付いて示されている事柄が主で,その下に述べられている事柄は副次的なものである場合が多いが,古くは,前件が従,後
- がてん 【画展】 絵の展覧会。絵画展。 ; 【合点】 〔「がってん」の転〕 事情を理解すること。承知。納得。了解。 「早(ハヤ)―」「旦那といふのは矢張自分の父だといふことを―したが/片恋(四迷)」 ――がい・く 理解ができる。納得する。
- がて-に (連語) (「かてに」の語源意識が薄れ「難し」の語幹と解されて生じた語。すでに上代から例がみられる) 動詞の連用形に付いて,「…することができないで」の意を表す。「桜散る花の所は春ながら雪ぞ降りつつ消え―する/古今(春下)」
- ながて 【長手】 (1)長めなこと。 「―の火鉢(ヒバチ)」 (2)材の寸法の長い方の側。 (3)長い道のり。長路。 「君が行く道の―を繰り畳ね/万葉 3724」
- にがて 【苦手】 (1)扱いにくい相手。そりが合わない相手。 「あの人はどうも―だ」 (2)得意でないこと。不得手。 「―な科目」 (3)爪がにがく,手に毒があるという手。不思議な力があり,その手でおさえると腹の痛みが消えるなどという。 「私の―薬なりと夜明がた迄さすりける程に/浮世草子・一代女 2」
- やがて 【軈て】 □一□ (1)時間が長く過ぎないうちに。間もなく。 「―着くでしょう」「―冬になった」 (2)もう。かれこれ。だいたい。 「最後に会ってから―一年になる」 (3)事の行き着くところ。結局。 「日々の努力が―実を結ぶ」 □二□ (1)引き続き。続けてそのまま。 「薬も食はず。―起きもあがらで病みふせり/竹取」 (2)すぐに。ただちに。 「名を聞くより―面影は推し
- たてり 【立てり】 (1)立っている姿。姿勢。 「わる身の―も能(ヨイ)と誉め/洒落本・遊客年々考」 (2)「たてりあきない」の略。 ; 【立入】 姓氏の一。
- てりは 【照り葉】 秋,紅葉して美しく照り輝く葉。照り紅葉(モミジ)。﹝季﹞秋。
- てりふ 【照り布】 上質の白麻布。茶道で茶巾に用いる。