蛸・章魚・鮹 意味
読み方:
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- たこ ①
(1)頭足綱八腕目の軟体動物の総称。丸い頭状の胴に吸盤のある八本の腕が付き,その付け根に口がある。頭状の部分は実際は胴体で,内臓や鰓(エラ)がはいっており,本当の頭にあたる部分は腕の付け根,口の上部に位置し,脳や目がある。体色は周囲の環境によって変化する。イカと同様,外敵に襲われたりすると口状の漏斗から墨を吐き出す。すべて海産。日本や南欧の一部では食用にするが,西欧では悪魔の魚といって食用にしない。マダコ・ミズダコ・イイダコなどが含まれる。
(2)「蛸突(タコツ)き」に同じ。
(3)〔頭の様子から〕
坊主をさげすんでいう語。
「水船で―ののたくる御難病/柳多留 68」
――の糞(クソ)で頭に上がる
〔蛸の糞が頭部にあるという想像から〕
自分では偉そうに振る舞うが,他人からは軽蔑されることをたとえていう。
――の共食い
同類のものが互いに食い合うこと。
- 蛸 【蛸】 (画 数) 13画 (音 訓) ショウ,ソウ,たこ (区 点) 3493 (JIS) 427D (シフトJIS) 91FB (熟語一覧) 33項目 〈螵蛸〉 蛸・〈章魚〉・鮹 蛸〈烏賊〉 蛸〈水母〉 蛸の枕・〈海燕〉 蛸《部屋》 真〈章魚〉・真蛸 水蛸・水〈章魚〉 飯蛸 貝蛸 酢蛸 蛸足 蛸足配線 蛸鉤
- 鮹 【鮹】 (画 数) 18画 (音 訓) ショウ,ソウ,たこ (区 点) 8235 (JIS) 7243 (シフトJIS) E9C1 (熟語一覧) 1項目 蛸・〈章魚〉・鮹
- 章魚 たこ; tako; タコ; 蛸; 鮹
- 水章魚 水蛸; ミズダコ
- 真章魚 真蛸; マダコ
- 章魚船 肛魚; 蛸船
- 水蛸・水章魚 みずだこ ◎ タコの一種。日本産では最大で,胴長40センチメートル,腕を伸ばすと全長3メートルぐらいになる。体表は紫がかった赤褐色で,淡色の網目文様がある。肉は柔らかい。酢だこにする。本州中部以北に分布。
- 真章魚・真蛸 まだこ ②◎ タコの一種。全長約75センチメートルで,その四分の三は腕が占め,各腕は等長。普通,体は紫褐色。夜間,貝やカニなどを食う。食用。東北地方以南の温・熱帯海域に広く分布。
- 蛸の足 たこのあし ① ベンケイソウ科の多年草。湿地に自生。高さ約80センチメートル。葉は狭披針形。夏,茎頂に反曲する数本の穂状花序をつけ,黄白色の小花を密生する。和名は花序の姿をタコの足に見立てたもの。サワシオン。
- 蛸の穴 蛸のすみか
- 蛸入道 たこにゅうどう ③ (1)〔タコの外見を入道,すなわち僧の頭に見立てた語〕 タコの異名。たこぼうず。 (2)坊主頭の者をあざけっていう語。たこぼうず。
- 蛸の枕・海燕 たこのまくら ①-① ウニ綱の棘皮動物。体はやや平たい饅頭(マンジユウ)形で,長径10センチメートル内外。上面に五つの花弁状の紋がある。褐色で,一面に短い棘(トゲ)が生える。本州中部以南の浅海の砂底にすむ。饅頭貝。
- 蛸坊主 たこぼうず ③ 〔タコの外見を坊主頭に見立てた語〕 「蛸入道(タコニユウドウ)」に同じ。
- 蛸の木 たこのき ① タコノキ科の常緑高木。小笠原など暖地に自生。高さ10メートル内外。幹の下方から太い気根をタコの足状に多数出す。葉は長い剣形で枝先に集まってつく。雌雄異株。果実はパイナップル状。気根の繊維で縄を,葉で帽子やかごなどを作る。
- 蛸壷 蛸壼
- 蛸のすみか 蛸の穴