しのぎ 意味
- 【凌ぎ】
〔動詞「しのぐ(凌)」の連用形から〕
(1)その時の障害や困難に耐え,またそれを克服すること。また,その手段。
「当座の―にはなるだろう」
(2)〔「一時をしのぐ」意から〕
会葬者に振る舞う食事。非時食(ヒジジキ)。
(3)〔接尾語的に用いる〕
しのぐこと。
「その場―」「退屈―」
- 【鎬】
(1)刀身の,棟と刃との中間で鍔元(ツバモト)から切っ先までの稜(リヨウ)を高くした所。鎬筋。
→太刀
(2)〔建〕 角材の上端を真ん中で高く両側へ低く山形に削った背峰。棟木(ムナギ)・隅木などの稜をいう。
(3)風炉の灰型の高く角ばっている部分。
(4)柄杓(ヒシヤク)の名所(ナドコロ)。螻首(ケラクビ)より下の柄をいう。
→茶柄杓
――を削(ケズ)・る
〔互いの刀の鎬を削り合うように激しく切り合うことから〕
激しく争う。
「―・る選挙戦」
- あつさ-しのぎ [4] 【暑さ凌ぎ】 暑さをまぎらすこと。また,その手段。
- いちじ-しのぎ [4] 【一時凌ぎ】 根本的な対策を立てず,その場だけとりつくろうこと。一時逃れ。「―の借金を重ねる」
- くちしのぎ 【口凌ぎ】 (1)なんとか食べることだけはできる暮らし。一時しのぎ。 (2)一時しのぎに食べること。 「お―にどうぞ」
- くち-しのぎ [3] [0] 【口凌ぎ】 (1) なんとか食べることだけはできる暮らし。一時しのぎ。 (2) 一時しのぎに食べること。「お―にどうぞ」
- こしのぎ 【小鎬】 刀の鎬の切っ先に近い部分の称。
- こ-しのぎ [2] 【小鎬】 刀の鎬の切っ先に近い部分の称。
- さむさ-しのぎ [4] 【寒さ凌ぎ】 寒さを何とかきりぬけること。また,その手段。
- しのぎじ 【鎬地】 刀の,鎬より棟側の部分。磨き地(ジ)。
- しのぎすじ 【鎬筋】 ⇒鎬(シノギ)(1)
- しのぎぼり 【鎬彫(り)】 木材に溝を彫るとき,溝の底に鎬をつける彫り方。
- しのぎ場 避難所; 隠れ場
- しのぎ-さがり [4] 【鎬下(が)り】 鎬が,普通の刀に比べて刃のほうに寄っている刀剣。
- しのぎ-じ ―ヂ [3] 【鎬地】 刀の,鎬より棟側の部分。磨き地(ジ)。
- しのぎ-すじ ―スヂ [3] 【鎬筋】 鎬
- しのぎ-づくり [4] 【鎬作り】 鎬をつけた刀剣。
例文
- 我々の大学時代にはしのぎを削った者だ。
- 我々は大学時代にはしのぎを削ったものだ。
- この頃私は退屈しのぎに庭造りをしています。
- 二社がしのぎを削っている。
- ハーツ社とエイビィス社はカーレンタルの業界でしのぎを削っている。
- その場しのぎの対策では麻薬中毒問題にきりこむことはできないでしょう。
- その場しのぎの対応を続けることをやめて
- 皆さんもある日 私みたいに退屈しのぎで
- お互い同じ土俵で しのぎを削ってる訳で
- お互い同じ土俵で しのぎを削ってる訳で