優填王 意味
- うでんのう
紀元前五,六世紀,釈迦在世の頃のインド,コーシャンビーの国王。仏教信者。仏像の始まりとされる牛頭栴檀(ゴズセンダン)の仏像を作らせたという。うてんおう。
→清涼寺釈迦像
- 優品 ゆうひん ◎ すぐれた品。
- 優占種 ゆうせんしゅ ③ 植物群落内において,最も数が多いか,広い面積を占めている種。その群落の性格を決定し,それを代表する。日本では落葉広葉樹林のブナ・ミズナラ,針葉樹林のコメツガ・シラビソなどがその例。
- 優女 やさおんな やさしい女。しとやかで美しい女。やさめ。 「かかる東の果てしにも又あるものぞ―/浄瑠璃・凱陣八島」 ; ゆうじょ 容貌の美しく,しとやかな女。 「われ王法を傾けんと,仮に―の形となり/謡曲・殺生石」
- 優占 ゆうせん ◎ 植物群落の中で,ある種が他の種よりも生態的に優勢であること。
- 優姿 やさすがた ③ やさしい姿。優美な姿。 「行くでも無く止まるでも無き―/魔風恋風(天外)」
- 優勢勝ち ゆうせいがち ◎ 柔道などの試合で,両者とも一本を取れずに試合時間が経過したとき,審判が優勢と認めた方を勝ちとすること。
- 優婆塞 うばそく ② 〔梵 upāsaka〕 〔仏〕 三帰・五戒を受けて正式の仏教信者となった男子。また,在家のままで仏道修行にはげむ人。近事男(ゴンジナン)。 ⇔優婆夷(ウバイ)
- 優勢勝 優勢勝ち; 判定勝ち
- 優婆塞の宮 うばそくのみや 源氏物語の作中人物。桐壺院の第八皇子。光源氏の異母弟。大君(オオイギミ)・中君・浮舟の父。北の方と死別後宇治に隠棲(インセイ)し,優婆塞の生活をおくる。宇治の八の宮。
例文
- 『優填王経』などによると、以下の通り。
- 文殊像の脇侍は優填王、最勝老人、仏陀波利三蔵の3躯。
- なお「馬振拝造像記」は当初はなく、元は刻年不詳の「優填王造像記」が入っていた。
- 優填王が仏教に帰依したのは、夫人の勧めという説もあるが、賓頭盧尊者の説法によるとも伝えられる。
- 獅子上の蓮華座に座す文殊菩薩像と仏陀波利三蔵、最勝老人、優填王、善財童子の4名の侍者像からなる。
- また、騎獅の文殊、先導役の善財童子、獅子の手綱を握る優填王、仏陀波利、最勝老人を従える文殊五尊像も造形された。
- 途中でインドの優填王(うでんおう)が造立したと言う釈迦如来立像を模刻し、胎内にその由来記などを納めて、986年(寛和2年)に帰国した。
- なお『増一阿含経』五王品には、波斯匿王・毘沙王・優填王・悪生王・優陀延王の5人の王名が挙げられており、優填王と優陀延王は別人ともされる。
- なお『増一阿含経』五王品には、波斯匿王・毘沙王・優填王・悪生王・優陀延王の5人の王名が挙げられており、優填王と優陀延王は別人ともされる。
- 文殊五尊像の脇侍は普通、善財童子、優填王(うてんのう)、最勝老人、仏陀波利三蔵と呼ばれるが、文殊院では「最勝老人」にあたる像を「維摩居士」、仏陀波利三蔵にあたる像を「須菩提」と称している。