和洋折衷 意味
- わようせっちゅう ◎①④
日本風と西洋風の様式をとりまぜること。
「―の建物」
- 和洋 わよう ①◎ 日本と西洋。日本風と西洋風。 「―とりまぜての献立」
- 折衷 歩寄; 互譲; 譲合い; 妥協; 折り合い; 歩み寄り; 折あい; 折衷主義; 調和; 折合い; 譲りあい; 折合; 折りあい; 譲り合い; 歩寄り; 譲歩; 和解; 折中; 交譲
- 折衷の 混合の; 男女両性からなる
- 折衷・折中 せっちゅう ◎ 二つ以上の考え方や事物から,それぞれのよいところをとって一つに合わせること。 「両案を―する」「和洋―の家」
- 折衷尺 せっちゅうじゃく ③ 享保尺(キヨウホウジヤク)と又四郎尺とを,伊能忠敬が折衷して作った尺。現在に残る遺品によればその一尺は30.304センチメートル。明治時代に曲尺(カネジヤク)を定めるのに最も有力な根拠となった。
- 折衷様 せっちゅうよう ◎ 社寺建築の一様式。和様を基礎とし,新様式の唐様・天竺(テンジク)様の特徴を取り入れる。鎌倉末期から室町時代にかけて行われた。大阪府の観心寺本堂はその代表例。観心寺様。
- 折衷派 せっちゅうは ◎ 江戸時代後期に漢方医学の一派が唱えた医学説。古医方に後世方を折衷し,それぞれの長所を統合する立場をとる。 →古医方 →後世方
- 和洋女子大学 わようじょしだいがく 私立大学の一。1897年(明治30)創立の和洋裁縫女学院を源とし,1928年(昭和3)和洋女子専門学校として設立。49年現名の新制大学となる。本部は市川市。
- 折衷主義 せっちゅうしゅぎ ⑤ (1)〔哲〕 〔eclecticism〕 相異なる哲学上・宗教上の見解のうちから正しいと思われるものを選び出して調和させようとする考え方。古代哲学ではキケロ,近世哲学ではウォルフ・クーザンなどにみられる。 (2)建築・家具などの様式で,独自の様式を創造せずに過去の歴史的様式を模倣すること。1830年代以後のフランスの建築・工芸などにみられる。歴史主義。
- 折衷学派 せっちゅうがくは ⑤ 江戸中期の儒学の一派。古学・朱子学・陽明学のいずれにも偏せず先行学説の長所のみをとるという折衷的態度の学派。井上金峨・片山兼山らが提唱。
- 折衷苗代 せっちゅうなわしろ ⑤ 水苗代と陸(オカ)苗代の様式を折衷させた苗代。種子の発芽や生長に合わせて,水を入れたり,干したりする。
- 雅俗折衷文 がぞくせっちゅうぶん ◎⑥ 地の文は文語文(雅文)で書き,会話は口語文(俗文)で書く文体。江戸時代に始まり,明治期の前半に発達した。幸田露伴の「五重塔」,樋口一葉の「にごりえ」「たけくらべ」などがその例。
- 和活油 かかつがゆ ④ クワ科の常緑低木。暖地に生える。葉は狭楕円形。夏,葉腋に多数の黄色小花を球状につけ,花後球状の集合果を結ぶ。果実は黄赤色に熟し甘くて食べられる。ソンノイゲ。ヤマミカン。
- 和泉砂岩 いずみさがん ④ 中生代白亜紀後期に,四国北部より淡路島・和泉山脈を連ねる地方に堆積(タイセキ)した地層中にみられる岩石。砂岩が大部分で,頁岩(ケツガン)・礫岩(レキガン)なども含む。砂岩は和泉石として石材にする。
- 和漆・倭漆 わしつ ◎ 東山時代の漆器をいう明国人の付けた名称。大変に珍重され,重要な輸出品であった。
- 和泉石 いずみいし ③ 大阪府泉南郡阪南町付近より産する緑灰色の砂岩。石質は硬く,石材とする。 →和泉砂岩
例文
- 彼は和洋折衷の家に住んでいる。
- まぁ 和洋折衷で にぎやかね
- まぁ 和洋折衷で にぎやかね
- 照り焼き等を用いた和洋折衷の調理方法もある。
- 駅舎は和洋折衷のつくりである。
- グラスティ素材を使用した和洋折衷の普及タイプ。
- 明治中期の和洋折衷住宅。
- 和洋折衷型の幕の内弁当。
- シャンデリア、絨毯などを取り入れた和洋折衷であった。
- また、洋食と和食が一緒に出たときにも和洋折衷という。