くそ餓鬼 意味
読み方:
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- いまいましいガキ
- 糞餓鬼
- 餓鬼 がき ②① (1)〔仏〕(ア)生前の悪業の報いで,餓鬼道に落ちた亡者(モウジヤ)。体はやせ細り,のどは針のように細く,また,手にとった食物が火に変わってしまうため常に飢えに苦しんでいるとされる。(イ)「餓鬼道」の略。 (2)食物に飢えている者。また,貪欲な者。 (3) ② 〔食物をむさぼることから〕 (ア)子供を,卑しめて言う語。 「うるさい―どもだ」(イ)俗に,子供の意。「―の頃
- 女餓鬼 めがき 女の餓鬼。 「寺々の―申さく大神(オオミワ)の男餓鬼賜(タバ)りてその子産まはむ/万葉 3840」
- 悪餓鬼 わるがき ◎ いたずら坊主。悪童。
- 施餓鬼 せがき ◎① 餓鬼の世界におちて飢餓に苦しむ亡者に食物を供えて弔う法会。もともと時節を選ばずに行われたが,盂蘭盆会(ウラボンエ)とともに行われることが多く,両者が混同されるようになった。真宗以外の各宗派で行われる。施餓鬼会(セガキエ)。﹝季﹞秋。 「―棚」
- 男餓鬼 おがき 男の餓鬼。 ⇔女餓鬼(メガキ) 「寺々の女餓鬼申さく大神の―賜りて其の子生まはむ/万葉 3840」
- 糞餓鬼 くそ餓鬼; いまいましいガキ
- 餓鬼棚 がきだな ◎ 盂蘭盆(ウラボン)に,先祖の霊を祀(マツ)る精霊棚とは別に,無縁仏のために作る棚。水棚。門棚(カドダナ)。
- 餓鬼病 がきびょう 食べ物がのみ込めず,やせ細る病気。また,飢餓感から,常に食べ物を欲しがる病。がきやみ。 「―をやみ候ぞ/著聞 16」
- 餓鬼骨 がきぼね 障子・うちわ・屏風(ビヨウブ)などの安物の細い下骨。 「―へつかまり立の親知らず/柳多留 84」
- くそ 【糞・屎】 ※一※ ② (名) (1)肛門(コウモン)から排泄される,栄養分を消化吸収したあとの食べ物のかす。大便。ふん。 (2)垢(アカ)や滓(カス)。 「目―」「鼻―」「金―」 ※二※ ② (感) 思うようにならなくていらいらするときや,人をののしったり,自らを奮起させたりするときなどに発する語。くそっ。 「―,いまいましい」「―,負けるものか」 ※三※ (接頭) 名詞そ
- 餓鬼草紙・餓鬼草子 がきぞうし 餓鬼道の業苦を描いた絵巻物。鎌倉時代の作。平安末から鎌倉初期に盛んであった六道輪廻(リンネ)の思想を反映したもの。
- 川施餓鬼 かわせがき ③ 川で死んだ人の霊を弔うために,川辺または船中で行う仏事。死者の名を記した塔婆(トウバ)や紙片を川に流すなどする。﹝季﹞秋。《燭の穂の起きるひまなし―/橋口白汀》
- 施餓鬼船 せがきぶね ④ 川で施餓鬼をするために出す舟。﹝季﹞夏。 「両国から―にでも乗りやせうか/滑稽本・浮世風呂 4」
- 有財餓鬼 うざいがき ② (1)飢えてはいるが,一定の食物にありつける餓鬼。 ⇔無財餓鬼 (2)財貨をたくさんもっていながら欲の深い人。 「其の心は貧僧より遥かに浅ましき―といふものなり/浮世草子・好色敗毒散」