つぶさに 意味
- 【具に・備に】
(1)細かで詳しいさま。詳細に。
「事件の経過を―語る」
(2)ことごとく。もれなく。
「―辛苦を嘗(ナ)める/高野聖(鏡花)」
- つぶさ 詳しい; 明細; 細細たる; こと細か; 詳細
- つぶさ-に [1] 【具に・備に】 (副) (1) 細かで詳しいさま。詳細に。「事件の経過を―語る」 (2) ことごとく。もれなく。「―辛苦を嘗(ナ)める/高野聖(鏡花)」
- まつぶさ 【真具】 十分なさま。すっかりそろっているさま。 「黒き御衣を―に取り装ひ/古事記(上)」 ; 【松房】 マツブサ科のつる性落葉小低木。山地に自生。葉は広卵形。雌雄異株。初夏,開花。房状の果実は青黒色に熟し食べられる。つるは松の香があり,乾燥させて松藤(シヨウトウ)と称し浴用に用いる。ウシブドウ。
- ま-つぶさ 【真具】 (形動ナリ) 十分なさま。すっかりそろっているさま。「黒き御衣を―に取り装ひ/古事記(上)」
- やつぶさ 【八房】 トウガラシの一品種。果実は小さく,細くて上向きに密に多数つき,赤く熟する。ヤツブサトウガラシ。テンジクマモリ。テンジョウマモリ。
- やつぶさ-うめ [4] 【八房梅】 ザロンバイの別名。
- やつぶさうめ 【八房梅】 ザロンバイの別名。
- さに 【さ丹】 〔「さ」は接頭語〕 赤い色。丹(ニ)。 「大和の宇陀の真赤土(マハニ)の―つかば/万葉 1376」
- さにわ 【さ庭】 (1)神おろしをして,神のお告げを聞く場所。斎場。 「―に居て,神の命を請ひき/古事記(中訓)」 (2)神のお告げを承る人。霊媒者。 「中臣烏賊津使主を喚(メ)して―とす/日本書紀(神功訓)」 (3)神楽(カグラ)で,和琴(ワゴン)を弾く人。
- とさに 【土佐煮】 (1)野菜やこんにゃくなどを削り節を加えて煮た煮物。かか煮。 (2)土佐醤油で煮た煮物。
- ひさに 【久に】 ひさしく。長らく。 →ひさ(久)
- ふさに ⇒ふさ(形動ナリ)
- まさに 【正に】 (1)ある事柄が成り立つことが動かしがたいさま。疑いもなく。確実に。 「金十万円―受領致しました」「―名案だ」「―一石二鳥だ」 (2)一つの事物をそれ以外にはないものとして特に取りたてるさま。ちょうど。ぴったり。 「彼こそが―適任だ」「あの姿は―彼だ」「悲劇から今―一年が経過した」 (3)(多く「将に」と書く)もう少しのところで物事が起こるさま。ちょうど今。 「―沈もうと
- 逆さに 逆に; 反対方向に; 間違った方向に; 後ろ向きに
- つぶ 【粒】 ※一※ ① (名) 〔円(ツブラ)の意か〕 (1)まるくて小さいもの。 「大きな―の真珠」「豆―」 (2)人や物が集まった場合,その一つ一つの大きさや質。 (3)小銭のこと。 (4)植物ムクロジの異名。 ※二※ (接尾) 助数詞。丸くて小さいものを数えるのに用いる。 「豆を一―二―と数える」 ――が揃(ソロ)・う 質が高く,すぐれたものが揃っている。 ; 【
例文
- そこで彼は事の経緯をつぶさに申し立てた。
- と、城兵側に激しい抵抗をつぶさに描いている。
- ここまでの帯方郡の動きは『魏志』からつぶさに知れる。
- 外国商館を歴訪し、つぶさに薬種貿易についての見聞をひろめた。
- しかし、この問題をつぶさに見ていくならば、それほど単純でない。
- 結婚後は教養ある主婦が身辺をつぶさに歌う日常詠へと作風が変化している。
- この平原は樹木の少ない乾燥地帯であるため、上空から断層の形状をつぶさに観察できる。
- 日露戦争を契機に平和運動を志し、つぶさに平和運動を学ぶため、1905年、単身渡米する。
- 清朝の辮髪令に反抗し、苗族や猺族などの少数民族の洞窟を転々とし、苦難をつぶさに体験した。
- ブルックナーはこのスコアをつぶさに研究し、その成果はミサ曲第2番、第3番として結実した。