大入道 意味
- おおにゅうどう ③
(1)からだの大きな,坊主頭の化け物。
(2)坊主頭の大男。また,その人をあざけっていう語。
- 入道 にゅうどう ① (1)仏道にはいって修行すること。また,出家・剃髪(テイハツ)して仏道にはいった人。 (2)皇族や三位以上の貴族で仏門にはいった者の称。のちには武士を含め僧体でありながら,在俗の者をもいった。 (3)坊主頭の人。 (4)坊主頭の化け物。
- 大入り おおいり ◎ 興行場などで,たくさんの客が入ること。 「―満員」
- 大入れ おおいれ ◎ 仕口(シグチ)の一。材の端を切り欠くことなく,他材へ差し込むもの。尾入れ。
- 我入道・和入道 わにゅうどう 二人称。出家した者に対して親しみの気持ちをこめて,また,軽んじ卑しめて呼ぶ語。 「かく宣ふ―は,いかに王孫とこそ名乗り給へども/盛衰記 5」
- 入道虫 にゅうどうむし ③ (1)ニシドチの異名。 (2)地虫の異名。
- 入道雲 にゅうどうぐも ⑤③ 高く盛り上がって,大入道のように見える積乱雲の俗称。﹝季﹞夏。
- 尼入道 あまにゅうどう 在家のまま髪を剃(ソ)り仏門に入った女性。尼女房。
- 蛸入道 たこにゅうどう ③ (1)〔タコの外見を入道,すなわち僧の頭に見立てた語〕 タコの異名。たこぼうず。 (2)坊主頭の者をあざけっていう語。たこぼうず。
- 傾ぎ大入れ かたぎおおいれ ④ 仕口(シグチ)の一。大入れの仕口の,差し込む材の端部を斜めに切り落としたもの。 →大入れ →仕口
- 大入り場 おおいりば ◎ 「追い込み場(バ)」に同じ。
- 大入り袋 おおいりぶくろ ⑤ 劇場・商店などで,客が大勢集まったり,営業成績がよかったりした時,従業員に出す祝儀。「大入」と書いた袋に入れる。
- 入道の宮 にゅうどうのみや 仏門に帰依した皇族。入道した親王・内親王・女院。
- 入道の帝 にゅうどうのみかど 天皇で,出家入道した人。
- 入道后の宮 にゅうどうきさいのみや 皇后・中宮などで,出家して尼となった人。
- 入道海豚 にゅうどういるか ⑤ ゴンドウクジラの異名。
例文
- 剛毅な正宗は自ら大入道退治に出向いた。
- 一つ目の大入道の姿として描かれている。
- 人間の霊が大入道と化す、珍しい事例である。
- 大入道のような姿をした宇宙忍者。
- 大入道(おおにゅうどう)は、日本各地に伝わる妖怪。
- これは大入道の中でもさらに大型の部類に属するとされる。
- さらにはその大岩が雲をつくような大入道に化けるという話もあった。
- 初代は幕末から明治にかけて作られたとされ、大入道と同じ人形師の作という。
- 義連たちが大蛇を罵る言葉を吐くと、空が曇って雷鳴が轟き、大入道が現れた。
- 越中国下新川郡黒部峡谷に16体もの大入道が現れ、鐘釣温泉の湯治客たちを驚かせた。