入道 意味
- にゅうどう ①
(1)仏道にはいって修行すること。また,出家・剃髪(テイハツ)して仏道にはいった人。
(2)皇族や三位以上の貴族で仏門にはいった者の称。のちには武士を含め僧体でありながら,在俗の者をもいった。
(3)坊主頭の人。
(4)坊主頭の化け物。
- 我入道・和入道 わにゅうどう 二人称。出家した者に対して親しみの気持ちをこめて,また,軽んじ卑しめて呼ぶ語。 「かく宣ふ―は,いかに王孫とこそ名乗り給へども/盛衰記 5」
- 入道虫 にゅうどうむし ③ (1)ニシドチの異名。 (2)地虫の異名。
- 入道雲 にゅうどうぐも ⑤③ 高く盛り上がって,大入道のように見える積乱雲の俗称。﹝季﹞夏。
- 大入道 おおにゅうどう ③ (1)からだの大きな,坊主頭の化け物。 (2)坊主頭の大男。また,その人をあざけっていう語。
- 尼入道 あまにゅうどう 在家のまま髪を剃(ソ)り仏門に入った女性。尼女房。
- 蛸入道 たこにゅうどう ③ (1)〔タコの外見を入道,すなわち僧の頭に見立てた語〕 タコの異名。たこぼうず。 (2)坊主頭の者をあざけっていう語。たこぼうず。
- 入道の宮 にゅうどうのみや 仏門に帰依した皇族。入道した親王・内親王・女院。
- 入道の帝 にゅうどうのみかど 天皇で,出家入道した人。
- 入道后の宮 にゅうどうきさいのみや 皇后・中宮などで,出家して尼となった人。
- 入道海豚 にゅうどういるか ⑤ ゴンドウクジラの異名。
- 入道禅下 にゅうどうぜんか ⑤ 仏門にはいった人の尊称。
- 入道親王 にゅうどうしんのう ⑦ 親王宣下を受けて,のちに出家した皇族。
- 太政入道 だいじょうにゅうどう ⑤ 出家した太政大臣の称。
- 嫁入道中 嫁入り道中
- 明石入道 あかしのにゅうどう 源氏物語の作中人物。明石の上の父。近衛(コノエ)中将を辞して明石に住んでいたが,流謫(ルタク)の身の光源氏を須磨から迎えて女(ムスメ)を奉る。
例文
- 別称は中院禅師・冷泉禅門・民部卿入道。
- 通称・伊勢守、出家して美作入道道寿軒。
- 入道は好奇心から馬に跨り、遊び始めた。
- 入道雲はこの項目へ転送されています。
- 入道雲はこの項目へ転送されています。
- 後鳥羽天皇の皇子→道助入道親王を参照。
- 宗円は入道名で諱は利明(としあき)か。
- 名前の由来は「海坊主」と三好清海入道。
- 左衛門佐源盛長の子で、母は入道貞舒女。
- 同母兄弟に敦明親王、性信入道親王など。