宇宙論的証明 意味
- うちゅうろんてきしょうめい ◎
神の存在証明の一。自然界の因果系列をさかのぼって,それら偶然的な存在の第一原因に到達し,これを神としてその存在を証明するもの。
- 人性論的証明 じんせいろんてきしょうめい ◎ ⇒人間学的証明(ニンゲンガクテキシヨウメイ)
- 存在論的証明 そんざいろんてきしょうめい ◎ 神の概念に基づいて神の存在を推論するもの。アンセルムスが最初に試みた。 →神の存在証明
- 目的論的証明 もくてきろんてきしょうめい ◎ 〔哲〕 神の存在証明の一。自然界に存在する秩序の合目的性から,その創造者である神の存在を証明する方法。
- 宇宙論 うちゅうろん ② 〔cosmology〕 宇宙の起源・構造・終末などについての理論の総称。宇宙を対象とした自然学として哲学や宗教の重要部門をなすが,現在では現代物理学的・天文学的研究をいう。コスモロジー。
- 無宇宙論 むうちゅうろん ③ 〔acosmism〕 世界あるいは宇宙は実在せず,永遠なものや神の一時的な仮象にすぎないとする思想。エレア学派・スピノザ・バークリーなどにみられる。ヘーゲルがスピノザ哲学を評した語に始まる。無世界説。
- 道徳的証明 どうとくてきしょうめい ◎ 神の存在証明の一。道徳的要請に基づいて,道徳の賦与者としての神の存在を証明するもの。 →神の存在証明
- 人間学的証明 にんげんがくてきしょうめい ◎ 〔哲〕 デカルトによる神の存在証明。我々が完全者たる神という観念を有して存在していることは疑えない。しかるに完全者の観念を不完全な存在たる我々が与えることはできぬから,その原因として完全者たる神が必然的に存在する,というもの。人性論的証明。 →神の存在証明
- ビッグバン宇宙論 ビッグバンうちゅうろん
- 的証 てきしょう ◎ 的確な証拠。確証。
- 証明 しょうめい ◎ (1)理由や根拠を明らかにして事柄が真実であることや判断・推理などが正しいことを明らかにすること。 「無実を―するもの」 (2)〔数・論〕 真であると前提されるいくつかの命題(公理)を用いて,ある命題(定理)が真であることを論理的手続きに従って導くこと。
- 宇宙 うちゅう ① 〔「荘子(知北遊)」「淮南子(斉俗訓)」などによる。「淮南子(斉俗訓)」のように「宇」を空間,「宙」を時間とする説や「宇」を天,「宙」を地とする説などがある〕 (1)(ア)すべての天体を含む空間の広がり。特に,地球の大気圏外。(イ)〔物〕 物質とエネルギーが存在する空間。 (2)存在する事物の全体。また,それを包む空間。天地万物。森羅万象。全世界。 (3)〔哲〕 一定の秩
- 宇宙― ケネディ-うちゅうセンター ―ウチウ― 【―宇宙―】 (Kennedy Space Center) アメリカ,フロリダ半島の東岸,ケープ-カナベラルに建設された大ロケット発射場。各種宇宙ロケットの組立てや発射・追跡などを行う。KSC 。
- 理論的 りろんてき ◎ 理論にかかわるさま。また,それに基づくさま。理論上。 ⇔実践的 「―な問題」「―にはこうなる」
- 人的証拠 じんてきしょうこ ⑤ 人の供述もしくは身体を証拠方法とするもの。人証。 ⇔物的証拠
- 本源的証券 ほんげんてきしょうけん ◎ 赤字主体が発行する債務証書。第一次証券。直接証券。 →間接証券
例文
- このような論証を、「神の宇宙論的証明」と言う。
- 従って、神の宇宙論的証明は、アリストテレスがすでに行っていた。
- 宇宙論的証明:因果律に従って原因の原因の原因の…と遡って行くと根本原因があるはず。
- 中世哲学で、「宇宙論的証明」と呼ばれる神の存在証明の論証手順は、古典ギリシアのアリストテレスに遡る。
- この証明は、カントが論破したことで有名であるが(目的論的証明も宇宙論的証明もカントによって論駁された)、「存在する」という事態を、「属性」として捉え、例えば、次のような論理を述べる。