幽居 意味
- ゆうきょ ①
俗世間を避けてもの静かな所にひきこもって暮らすこと。また,その住居。閑居。
- 幽寂 ゆうじゃく ◎ 奥深くてもの静かな・こと(さま)。 「―に造られたる平庭を前に,縁の雨戸は長く続きて/義血侠血(鏡花)」
- 幽宮 かくれのみや 神霊が人前に示現することなく永久に鎮まる宮。 「―を淡路の洲(クニ)に構(ツク)り/日本書紀(神代上訓)」
- 幽幽 ゆうゆう ◎ 奥深く暗いさま。 「―冥々の中に感動せられ/明六雑誌 19」
- 幽室 ゆうしつ ◎ (1)奥深くもの静かな部屋。 (2)牢獄。
- 幽幽たる ダーク; 薄ぐらい; 靉靆たる; 薄暗い; 暗い; 暗黒; 暗然たる; 幽々たる; うす暗い; 暗晦; 闇黒
- 幽客 ゆうかく ◎ (1)植物ランの異名。 (2)俗世を離れて静かに暮らす人。
- 幽庵漬(け) ゆうあん-づけ イウアン― [0] 【幽庵漬(け)】 幽庵焼き
- 幽婉・幽艶 ゆう-えん [0] イウヱン 【幽婉】 ・ イウエン 【幽艶】 (名・形動) [文] ナリ奥深く上品なこと。奥ゆかしく美しいこと。また,そのさま。「―極まりなき此の末段の音楽/ふらんす物語(荷風)」
- 幽庵漬{(}け{)} ゆうあんづけ ◎ ⇒幽庵焼(ヤ)き
例文
- 享保9年4月23日乱心のために幽居の身となる。
- 多子は近衛河原に幽居した。
- 池ノ原公園崋山幽居跡。
- 霊源寺、西芳寺を移り住み、京都洛北の岩倉村に幽居した。
- 幽居中も意見書を書いて朝廷や薩摩藩の同志に送るなどの活動を続けた。
- 300年程庭師を務めたある日突如悟りを開き、幼すぎる妖夢に後を継がせて幽居する。
- しかし文禄4年(1595年)に秀次が豊臣秀吉の命で切腹すると(秀次事件)、京都西山に幽居した。
- このため青蓮院宮を名乗れなくなった尊融法親王は、相国寺塔頭の桂芳軒に幽居して獅子王院宮と称した。
- 24歳のときの既に画人として作品「幽居読書図」を画いているが、本格的にはじめたのは京都に出た31歳以降である。