益荒男振り・丈夫振り 意味
読み方:
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- ますらおぶり ◎
〔賀茂真淵の用語から〕
男性的でおおらかな歌風。古今集以後の歌風を「たおやめぶり」といったのに対して,万葉集の歌風を理想としていう語。
- 益荒男・丈夫 ますらお ◎ (1)雄々しく強い男。立派な男。ますらおのこ。 ⇔たおやめ 「―の進み先立ち踏める足跡(アト)を/仏足石歌」 (2)武人。もののふ。 「大伴の氏と名に負へる―の伴/万葉 4465」 (3)朝廷に仕える官僚。 「―と思へる我も草枕旅にしあれば思ひ遣(ヤ)るたづきを知らに/万葉 5」 (4)狩人。猟師。[日葡]
- 男振り おとこぶり ◎ (1)男としての容貌(ヨウボウ)・風采。特に,堂々とした男らしい顔だちや態度など。おとこっぷり。 ⇔女振り 「―がよい」 (2)男性としての名誉や面目。 「―を上げる」
- 益荒男 戦士; 兵員; 兵隊; ソリッド; 固体; 干城; 固形; 武者; 兵; つわもの; 丈夫; 清勝
- 振り セールストーク; 振; 風; 商口; 商い口
- 益荒男の ますらおの ますらおがつける手結(タユイ)の意から,地名「手結が浦」にかかる。 「―手結が浦に/万葉 366」
- 益荒男子 ますらおのこ 「ますらお(益荒男){(1)}」に同じ。 「嘆きつつ―の恋ふれこそ/万葉 118」
- 仕振り・為振り しぶり ◎ 物事をするようす。仕方。 「てきぱきとした仕事の―だ」
- 振り振り ぶりぶり ※一※ ◎ (名) (1)近世の玩具の一。木製の,槌(ツチ)の形をしたもの。毬(マリ)を打つとも,両側に車をつけて引いて遊んだともいう。のちには正月の飾り物となった。玉ぶりぶり。 「正月遊びの―の玉を投げて/浮世草子・風流曲三味線」 (2)直径約10センチメートルの円形の的。二筋の綱で串(クシ)につける。 (3)太刀の柄の下げ緒のおもりの金物。 ※二※ ① (副) 小刻
- 玉振り振り たまぶりぶり ③ 「ぶりぶり{※一※(1)}」に同じ。
- 一振り ひとふり ② (1)一回振り回すこと。 「木刀を―する」 (2)刀一本。
- 前振り まえぶり 元服前の少年の,前髪をつけた姿。 「あつたら―を惜しきは常の人こころ/浮世草子・武道伝来記 8」
- 割振り 配給; 分け前; 割振; クォーター; 割賦; 割り前; 割前; 割り当て; クォータ; 割当て; アロケーション; アサインメント; クオーター; 割; クオータ; 割り; 別け前; 割当; 割り振り
- 口振り くちぶり ◎ 話のしかた。話をするようす。言葉つき。 「何か知っていそうな―」
- 国振り 国風
- 声振り 語調; 声遣; 声風; 声遣い; 声音; 語勢; 声の調子; 声振; トーン; 口調; 語気; 声色; 調子