益虫 意味
- えきちゅう ◎
人間の生活に直接・間接に益をもたらす昆虫。生活に必要な物を生産するカイコ・ミツバチなど,害虫を捕食するトンボ・カマキリなど,受粉の助けをするチョウ・ミツバチなどをいう。また,成長の時期によって,害虫が益虫になるモンシロチョウなどもあり,便宜的な分類である。
⇔害虫
- 益荒神 ますらかみ 荒々しく強い神。 「あが御子,―の御子にまさば/出雲風土記」
- 益荒男振り・丈夫振り ますらおぶり ◎ 〔賀茂真淵の用語から〕 男性的でおおらかな歌風。古今集以後の歌風を「たおやめぶり」といったのに対して,万葉集の歌風を理想としていう語。
- 益軒 えきけん ⇒貝原(カイバラ)益軒
- 益荒男子 ますらおのこ 「ますらお(益荒男){(1)}」に同じ。 「嘆きつつ―の恋ふれこそ/万葉 118」
- 益軒十訓 えきけんじっくん 教訓書。五〇巻。貝原益軒作。西田敬止編。1893年(明治26)刊。益軒の「家訓」「君子訓」「大和俗訓」「楽訓」「和俗童子訓」「五常訓」「家道訓」「養生訓」「文武訓」「初学訓」の一〇種をまとめたもの。
- 益荒男・丈夫 ますらお ◎ (1)雄々しく強い男。立派な男。ますらおのこ。 ⇔たおやめ 「―の進み先立ち踏める足跡(アト)を/仏足石歌」 (2)武人。もののふ。 「大伴の氏と名に負へる―の伴/万葉 4465」 (3)朝廷に仕える官僚。 「―と思へる我も草枕旅にしあれば思ひ遣(ヤ)るたづきを知らに/万葉 5」 (4)狩人。猟師。[日葡]
- 益金 えききん ◎② (1)もうけた金。利益金。 (2)税法上,法人の資産を増加させた収益のこと。 ⇔損金
- 益荒男の ますらおの ますらおがつける手結(タユイ)の意から,地名「手結が浦」にかかる。 「―手結が浦に/万葉 366」
- 益鳥 えきちょう ◎ 人間の生活に直接・間接に役立つ鳥。ムクドリ・ツバメなどのように害虫を捕食する鳥をいうことが多い。時期により益鳥が害鳥になるものもあり,便宜的な分類である。 ⇔害鳥
例文
- 益虫によって成功した生物的コントロールの
- 「どうして益虫ですか?」と訊きます
- 天敵である益虫を撒いています
- 捕食性の益虫で溢れています
- もし益虫のハナカメムシを
- 益虫を見つけることです
- 害虫と益虫に
- モチーフは節足動物で翅を持つ者で益虫。
- 役に立つものは益虫という。
- 人間に利用できる資源を供給するものも益虫となりうる。