面目 意味
- めいぼく
「めんぼく(面目)」に同じ。
「いみじき―とおぼえけり/源氏(玉鬘)」
- めんぼく ◎
〔「ぼく」は漢音〕
(1)世間に対する名誉や体面。世間からうける評価。人にあわせる顔。めんもく。めいぼく。
「―を保つ」
(2)外に表れている様子。めんもく。
「―を一新する」
――が立・つ
体面が保たれる。顔が立つ。
――が無・い
「面目無い」に同じ。
――次第も無・い
まことに恥ずかしくて人に合わせる顔がない。まことに面目ない。
――丸潰(マルツブ)れ
ひどく名誉を傷つけられること。
――を失・う
名誉を傷つけられる。面目をつぶす。
――を潰(ツブ)・す
名誉を傷つけられる。面目を失う。
――を施(ホドコ)・す
世間の評判を高める。ほまれを得る。
- めんもく ◎
〔「もく」は呉音〕
(1)「めんぼく(面目)」に同じ。
「―が立たない」
(2)顔かたち。容貌。
「―ノヨイヒト/日葡」
- 不面目 ふめんぼく ② 面目を失う・こと(さま)。不名誉。ふめんもく。 「―なことをしでかす」 ; ふめんもく ② 「ふめんぼく(不面目)」に同じ。 「―にも失態を演じてしまった」
- 新面目 しんめんもく ③ 〔「しんめんぼく」とも〕 今までにない新しいすがた。一新したありさま。 「―を呈する」
- 無面目 むめんもく ものの道理をわきまえないこと。 「―も程があらあ/滑稽本・浮世風呂(前)」
- 真面目 しんめんぼく ③ ⇒しんめんもく(真面目) ; しんめんもく ③ 〔「しんめんぼく」とも〕 (1)本来の姿。ありのままの姿。真価。 「―を発揮する」 (2)まじめである・こと(さま)。実直。 「此(カ)くも―な煩悶の為めに/あめりか物語(荷風)」 ; まじめ ◎ (1)本気であること。真剣であること。また,そのさま。 「―な顔になる」「―に働く」 (2)誠意のこもっ
- 面目玉 めんぼくだま ◎ 「めんぼく(面目){(1)}」に同じ。 「―を踏みつぶす」
- 不真面目 ふまじめ ② まじめでない・こと(さま)。 「―な態度」 ﹛派生﹜——さ(名)
- 不面目さ 顔汚し; 不面目; 汚辱; 恥辱; 不評判; 面汚し; 恥; 顔汚; 面汚; 面よごし; 会稽; 面恥; 恥さらし; 恥曝し; 恥晒し; 不信; 汚名; 不名誉; 汚点; 名折れ; 不評
- 不面目な 不名誉な
- 大真面目 おおまじめ ③ (こっけいとも思えるほど)非常にまじめであるさま。 「―に答える」
- 本来の面目 ほんらいのめんもく 〔仏〕 自分の本来の姿。真実の自己。 〔禅宗で用いる語〕
- 生真面目 きまじめ ② 非常にまじめなこと。まじめすぎて融通のきかない・こと(さま)。 「―な顔」 ﹛派生﹜——さ(名)
- 真面目さ 真直さ; 謹厳さ; 実直さ; 誠実さ; まじめさ; 真率さ; 熱心; 真っ直さ; 忠実やかさ; 真剣さ; 真直ぐさ; 真剣味; 荘重さ; 正直; 誠意; 誠信; 忠直; 森厳さ; 真っ直ぐさ; 真っすぐさ; 誠心; 誠; 厳粛さ; 信; 本気
- 真面目に 真剣に; 切実に
- 真面目腐る まじめくさる ⑤ いかにもまじめな態度をとる。 「―・って言う」
- 糞真面目 くそまじめ ③ あきれるほど真面目で,融通がきかないこと。真面目すぎて面白味のないこと。また,そのさま。 「―な返事」
例文
- 彼女は生真面目な顔で冗談を言いました。
- 僕の性格は全然真面目では有りませんよ。
- ケンはその試験に合格して面目を保った。
- その司祭は人前では真面目な振りをする。
- フラ語真面目に勉強しとけばよかったな。
- 一言居士の面目躍如というところだね。
- ここの大学生は大部分が真面目である。
- 彼らはちょうど今とても真面目な話をした。
- その聖職者は人前では真面目なふりをする。
- 「久しぶりに真面目な話したね」「確かに。